オカンとワンコ

過去と他人は変えられない 自分と未来は変えられる

「スイート・ホーム」

2021年11月30日 07時17分02秒 | 読書
ヒデリンのオネエちゃんの
おそぼパート2さんご紹介の
原田マハ作「スイート・ホーム」読了です。

【写真】原田マハ作「スイート・ホーム」

仲良きことは美しき哉

そんな言葉を思い出した作品です。
パティシエのお父さんが営むケーキ屋「スイート・ホーム」を軸に
家族それぞれの、そして常連さんたちの出来事を綴った短編集でした。
お話はもちろん良かったですけどね。
何よりお話の舞台が宝塚で、長女の職場が梅田の地下街というのが懐かしくてねぇ。

オカンは高校卒業後、チョイとした事情で、
伊丹市のとあるお屋敷に住み込みましてね。
当時七人いたお次、つまり女中ですが、お休みは一人ずつでしてね。
オカンがよく出かけたのは梅田の地下街でした。
三番街っていったかな?
何でも揃っていて、在郷からポッと出た娘っ子が一人でも迷わない場所でした。

新入りの子を連れてファミリーランドで遊び、
その帰りに宝塚歌劇団の舞台も見たな。
開園間近だったけどキャンセルになった席があって、
それが銀橋から5番目くらいだった。
こういうのをビギナーズ・ラックと言うのでしょうな。
お父さんが以前働いていた宝塚のホテルというのも、
たぶんアレだなと思うわ。
会社の創業何周年かのお祝いパーティにね、奥様に連れられて行った。

読んでいるとフワーっと情景が浮かびましたよ。

そうそう、長女が地下街のお店で客に勧めたカップは出西窯の焼き物でした。
たい焼きあんあんでも使っていましたわ。
この客がウフフ♥(ハート)なんですよね。

それやこれやで自分の町の出来事のような親近感を持ちながら読みました。
ホッコリするお話でした。

おそぼパート2さん、ご紹介ありがとうございました。