さて、カイザリアにコルネリオという人が
いた。彼はイタリヤ隊の百人隊長であった。
信心深く、家族一同と共に神を敬い、民に
数々のほどこしをし、絶えず神に祈りを
していた。
ある日の午後３時頃、神の使いが彼の所に
来て「コルネリオよ！」と呼ぶ、み使いを
見た。み使いが言った。
「あなたの祈りや、ほどこしは神のみ前に
届いています。ヨッパに人をやって、
ペテロという人を招きなさい。」
(カイザリアとヨッパは50kmくらい離れて
いる、どちらも海辺の町です。)
コルネリオは二人の僕と部下の兵卒を
ヨッパに送ります。
ペテロはヨッパで客人となっていた。
彼は祈りのため、屋上にいたが、夢心地に
なった。すると天から大きな布が4隅をつる
されて地上に降りてきた。その中には、
律法で禁じられた動物が入っていた。
天から声がして、
「ペテロよ、これらをほふって食べなさい」
ペテロは、それは出来ません。汚れたものは
何一つ食べません。」
天から声がして
「神が清めたもうものを、きよくない、と
言ってはならない。」
(ユダヤ人は外国人は汚れている、として
、交わり、食事を共にすることは禁止。)
ちょうど、その時、カイザリヤから遣わされ
た３人が、ペテロのいた家に着いた。
翌日、ペテロは、キリスト者６人と伴って
カイザリヤに出発します。
ペテロらは、その次の日にカイザリヤに着い
た。コルネリオは親族や、親しい友人をたち
を呼び集めて待っていた。
ペテロが、いよいよコルネリオの家に到着す
ると、コルネリオは出迎え、彼の足元に
ひれ伏して礼拝した。
ペテロは彼を引き起こして言った。
「私も同じ人間です、と言って部屋に行くと
おおぜいの人が集まっていた。」
ペテロは、そこで説教をします。
「神はナザレのイエスに聖霊と力を注がれま
した。このイエスは神が共におられるので
良い働きをしながら、悪魔に押さえつけられ
ている人々を、ことごとく、いやしながら
巡回されました。私達はイエスがユダヤ人の
地や、エルサレムでなさった、すべての事の
証人です。」
「人々は、このイエスを木にかけて殺した
のです。しかし、神はイエスを三日目に
よみがえらせ、私達に現れて下さいました。
私達は、イエスが復活された後、共に飲食
しました。
それから、イエスご自身が生きる者と死者
との審判者として神に定められた方である
事を、人々に宣べ伝え、又、証しする様に
と、神は私達に、お命じになったのです」
ペテロが、これらの言葉をまだ語り終えない
うちに、聞いていた人たちに聖霊が下った。
ペテロは、その人々にイエス・キリストに
よってバプテスマを授けた。
