この、おかしな国、日本!どうやって生きていくのが楽しいか?

あ~あ~こんな国に生まれちゃったよ・・・・

経済成長の条件は需要(消費)だ・・・

2013-04-21 07:45:28 | 日記

 中国のフフホト郊外に蒙乳(モンニュウー。蒙古牛乳)という巨大な工場があるんです。そこでは搾乳から牛乳パックの製造までを一貫して行っています。オーストラリアからの技術を導入したそうだから、清潔さとばい菌予防の管理はそれなりに達成されたのでしょう。ここで作っているパックの牛乳は、1個5円から10円で売られていました。

 日本なら小さい牛乳パックは1個100円ぐらいしますよね。すなわち10分の1から20分の1で買えるわけです。その分、給料(収入)も日本の10分の1から20分の1だから、決して中国人には安いものではありませんが。それでもこの牛乳パックは作れば必ず売れるのですよ。中国国内一円で売れ残れば、他の内陸部の中央アジア諸国にまでトラックで運ばれて行って、1個1円とか2円ででも、売られてゆくでしょう。

 需要(消費)というのはそのようなものなんです。日本で1枚1500円するユニクロのシャツ(中国製)が、中国では150円でしょう。ブランド品でなくても同品質の品として売れるわけなんです。

 さらに売れ残った衣料品は、1枚10円、20円でアジア、アフリカの諸国にまで売られていくんです。それに引き換え、わが北海道が誇る雪印乳業(メグミルク)は、フフホトの乳製品の工場よりも、きっともっと近代的で、素晴らしい最新式のコンピュータで動いているでしょう。だから牛乳パックが個100円になるのです。かつ、作ったしてもかなりの量が売れ残ってしまいます。

 需要が(消費)がなければ、どんなに最新式の工場もやがて動かなくなります。稼働率が下がって創業停止になります。作った商品の在庫の山で、首が回らなくなるからです。あまつさえ、北海道では真実の話では、酪農家が生産した牛乳を、政府が補助金を出して密かに買い上げております。そして酪農家の収入を補償しているんです。酪農家が作る牛乳のうちのかなりが、土に捨てられて破棄されているんです。

 過剰生産(サープラス)と、余剰生産物(サープラス)と、在庫の山(サープラス)は同じことで、英語ではすべて「サープラス」surplusと言います。過剰生産は、現代資本主義の宿あ(治らない病気)なんです。今や先進国は、このサープラスの病気に恒常的に冒されているんです。


コメントを投稿