6月9日。片倉城跡公園近辺のお散歩です。
ハンゲショウ(半夏生)の蕾ができ葉の色が白くなっていました。ドクダミ科ハンゲショウ属の多年草でその葉は花が咲くころ白くなり、咲き終わると緑色に変わります。半夏生は雑節の一つで夏至から数えて11日目の7月2日頃のことです。この頃に咲く花ということで名付けられた。
林下でシャクジョウソウ(錫杖草)が咲いていました。ツツジ科シャクジョウソウ属の多年草で葉緑素を持たない腐生植物(菌従属栄養植物)です。今年は例年咲く場所には咲いておらず別の場所で咲いていました。同じ菌従属栄養植物ではギンリョウソウ、ギンリョウソウモドキ(別名:アキノギンリョウソウ)、オニノヤガラ(アオテンマ、シロテンマ)、キバナノショウキラン、クロヤツシロラン、アキザキヤツシロラン、サガミラン、タシロラン、ツチアケビ、ムヨウラン、トサノクロムヨウラン、マヤラン等があります。
ドクダミ(毒痛み、毒溜み、毒矯み)も沢山咲いています。ドクダミ科の多年草で花弁に見えるのは総苞片。その中心にあるのが花穂で花穂の中に沢山ある花には黄色い雄蕊と白い花柱が各3個あり花弁はありません。総苞片が5個のものを見ると幸せになるという。
樹木の花では
アカメガシワ(赤芽柏)の雌花が咲いていました。トウダイグサ科の落葉高木で新葉が赤いことから名付けられ雌雄異株です。雌花の花柱は3~4個あり反り返っています。
ムラサキシキブ(紫式部)も今満開です。シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木で紫色の綺麗な果実を付けるため名付けられた。
マサキ(征)も満開でした。ニシキギ科の常緑低木で花は両性花。花弁、萼、雄蕊は各4個。花盤が発達し雄蕊は花盤の縁に付く。
若い果実が種々出来ていました。
カザグルマ(風車)
ハンカチノキ
ハクウンボク(白雲木)
オニグルミ(鬼胡桃)
ウワミズザクラ(上溝桜)
今日出会った蛾はワモンキシタバ(輪紋黄下翅蛾)で桜の幹に止まっていました。ヤガ科シタバガ亜科の蛾で開帳55mmぐらい。なぜか蛾は頭を下にして止まることが多い。この蛾は前翅の模様に特徴があり、後翅(前翅の下に隠れて見えない)には黒地に黄色い模様が入るのも特徴。
ご参考:2007年8月に撮影した同じ仲間のキシタバ(黄下翅蛾)を挙げておきます。
以上