旧:accomplice

ブログ移転しました!詳しくは下の記事をお読みください!

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

1/27 贋作・罪と罰 8回目

2006-01-28 23:32:21 | 舞台感想
2006年1月27日 野田地図第11回公演 [贋作・罪と罰]

[劇作・脚本][演出][出演]野田秀樹
[出演]松たか子/古田新太/段田安則/宇梶剛士/美波/マギー/右近健一
小松和重/村岡希美/中村まこと/進藤健太郎

前半、良くも悪くも段田さんが可笑しかった気がします。
冒頭、中村さんから参考の供述を聞くシーンで、リズムが崩れたんじゃないかなぁー。
中村さんの「『今日金を借りられないと殺されちまうよ~』と良い声で言い放ち・・・」
という台詞中の“良い声”が微妙にツボに入ったご様子。
段田さん、その後の返しの台詞がちょっとしどろもどろしてました。(笑)

段田さんは、その後もなんとなーく、楽しそう。
ぱあてぃのシーンでは、ウエイトレスに扮する野田さんにアドリブで話し掛けてました。
たしか・・・
段田「あ、あなた私のお知り合いですよね!?」
野田「(話し掛けられると思ってなかったので、ちょっと驚き気味に笑いながら)いいえ~w」
段田「すみません、私の勘違いでした!」
というような感じ。
その後、野田さんは袖にはけていくんですが、
不意を突く段田さんのアドリブに笑っていたんじゃないかな。

今回、段田さんと、野田さんが絡むシーンってないんですよね。
過去を懐かしんで、そこにとどまろうとすること。
野田さんが一番嫌がりそうなことですが、1シーンくらい、二人の絡みが見たかった。
段田さん自身も、なにかの雑誌のインタビューでそんなことを言ってました。
DVDでしか見てないですが[ゼンダ城の虜]での、二人のシーンがすっごく好きなんですよね。
ボンボン狐に食べられちゃう、あ~ボンボン象に踏まれちゃう・・・ってところが。

・・・たまらない、と言えば、衣擦れの音・・・いや違うか。
とにかく、この日は今まで見たどの日よりも、智×溜水のシーンに迫力がありました。
あえて役名ではなく、役者さん本人の名前で書きますが、
宇梶さんがすごく生々しく美波さんに迫っていたから、
それに応じて美波さんが宇梶さんを本当に蹴飛ばしたんです。本気蹴りだわ。
『あ、ホントに蹴った。』と思った瞬間、段田さんと共にふわふわしていた私の心が一気に芝居に集中しました。
私自身の意識が変わったからかなんなのか、ここからは目まぐるしいほどの上昇気流。

終盤の英×才谷・智×溜水の場面。
両方の緊迫した別空間が、“舞台”という1つの空間内で交差する。
交差することによって、緊迫感が膨れ上がるんです。
演劇でしか味わえない世界だと思います。
その演劇でしか味わえない世界を1番感じさせてくれるのが、私にとって野田さんの作品。
だから私は、野田作品が好きなんです、たぶん。
好きだって言ってもメルスからだから、3作品目ですけどね、贋作・罪と罰が。
好きだと思う気持ちがとても感覚的なものだから、上手く言葉に表せないのがちょっと歯痒い。

自分が生きているこの世界を凝縮している感じがするんですよね。
私は今こうやってブログを黙々と更新しているわけですが、
同じ時間上では、人が人を殺しているかもしれないわけで・・・
それと同じように、英が才谷の、竜馬の命を狙うとき、
智が溜水の命を奪おうとしていた・・・っていう、なんて言えばいいんだろう。
難しいなぁ・・・。シェイクスピアだっけ?誰かが、
「世界は演劇そのものだ」みたいなこと言ってますよね?
なんか、そういう感覚。
ともかく自分が演劇に魅力を感じる理由の一つは、この辺りにあるような気がします。

この舞台、松たか子一人の演技にかかっている部分がとても大きいんじゃないかな・
英の苦悩が、狂気が、理想が、どれだけ観客に伝わるかが、勝負。
悲痛な叫び、嗚咽、悲鳴、笑み・・・が観客に沁みれば沁みるほど、
才谷によって心救われた時の、英の心の解放が見えるというか。
反覆が大きければ、大きいほど、英の言葉が胸に沁みてくる気がするんです。
だから逆に英についていけないと『あー雪綺麗だったなぁ、古田さん面白かったなぁー』で終わる。
終わってもいいんですけどね、でもなんか寂しいじゃん、それも。
ついていくっていっても、私も理想のために人を殺します!って言う方向に行っちゃいけないんだけど。
というか、行かせないための舞台ですよ。

私、殺人に対して麻痺してるかもしれません。
どうも英がおみつを殺すときに、そこまでの恐怖を感じていないような気がする。
いつ見ても、もやもやしたモノ残るのはそのせいかも。

今日の感想は、いつにも増してまとまりがありませんねー

最後に27日の[英、少しは笑えよ!]のコーナーは
ラジオ体操のノリでガチョーン。でした。
あーやっぱり最後もまとまらない!




コメント   この記事についてブログを書く
« ジンジャエール!!!! | トップ | 1/29 贋作・罪と罰 9回目 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

舞台感想」カテゴリの最新記事