むずかしい言葉で書かれている解説本を見て、いきなりやる気がなくなることがある。なんでこんなにわけのわからない説明をしているのだろう、もっとわかりやすい言葉で書いてくれればいいのに、っていつも思ったりしている。
多くの場合、プログラミングをしているプロフェッショナルな方々は、論理的な思考の持ち主で、正しくものごとを伝えようと思っている傾向にあると思う。完璧さを求めるあまりに、ムダな表現やあいまいな言い回しをするのを嫌い、過不足なく間違いのない言葉選びをするので、無味乾燥の味気ない文章、リズムのない眠くなるような文章となってしまい、読もうとする人のやる気をそいでしまうのではないだろうか。
それなら、できるだけむずかしい表現はしないように、わかりやすい解説をしたものを自分で作ろうと思い立ちました。
ここにこれから書こうとすることは、正確さを多少犠牲にして、わかりやすさを重視していくつもりです。
たとえば、「人は外へ出る時に靴をはく」と言ったとき、必ずしも正しいとは言えないでしょう。はだしで生活している人もいますし、下駄や草履は靴なのかという問題もあるでしょう。しかし、多くの日本人の場合、外へ出る時には靴をはくというのはおおむね正しいと言えるはずです。
また、自分が学習してきた中で、「具体例」ほど役に立ったものはありません。
プログラミングを学ぶ上で、どんなに詳しい説明であっても、それだけではさっぱり理解はできないものです。ふんだんな具体例・サンプルコードがあってこそ、より深い理解が得られるものです。ここでは、そんな具体的なコードを多く掲載していきたいと思っています。
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