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ラジオと玉音放送②    中野寂音

2008年09月16日 08時28分00秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
昭和の歴史における分水嶺は、昭和二十年八月十五日である。
日本の戦後はこの日からはじまった。
正午時報。和田アナウンサーの「ただいまより重大放送があります。
全国の聴取者の皆様、ご起立願います」
君が代が流れ、下村情報局総裁の言葉
「天皇陛下に置かせられましては、かしこくもおんみずから
大詔をのらせたもうことになりました。
これより、謹しみて玉音をお送り申します」。
ここで始めて玉音の言葉が使われ「玉音放送」が開始された。
この放送は国内、海外、東亜放送の全系統を動員して、
日本全土と中国占領地、満州。朝鮮、台湾、アジア地域に送られた。
国内では六十キロワットに増力放送された。
日本がラジオ放送を開始して二十年。
世界でも初めての最初にして最期のアジアにおける
同時放送が「玉音放送」であった。
そして、これが昭和戦前の「ラジオの時代」の終焉であった。

昔からお盆の日には「地獄の釜の蓋が開く」とよく聞かされた。
八月十五日はお盆の中日「地獄の釜の蓋が開く音」は
この「玉音放送」であった。

私が生まれてから二十年間は、戦争世代として小学校入学満州事変、
中学入学日華事変、卒業太平洋戦争開始。
戦争がすべての戦前の生活であった。
今まで私は戦争体験を記録に残す事はなかった。
家族にも他人にも戦争の体験は話すことは少なかった。
昭和戦争最後の世代といわれる私達が、平成の平和な時代を眺めると、
戦争を知らない世代が世界を、日本をリードする時代。
有事法制とか個人情報住基ネットとか、
明治維新以来六十年後の昭和初年の状況に
似通って来たような気がしてならない。


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