この投稿は昨17日のコメントを格上げしたものです。この情勢の下では、非常に重要なことと思いますので。
アクセス1千万をとっくに超えた人気ブログ「世に倦む日日」は、当ブログの14日拙稿のように、「新自由主義は没落した」と語った。普通の銀行はともかく投資銀行は終焉したと語る人々は多い。
がしかし、本日の毎日新聞で、日本の「投資銀行」の雄・野村ホールディングス社長・渡部賢一はこう語る。
【 質問 投資銀行のビジネスモデルや米国型資本主義は終焉したと言われています?
渡部 マスコミが言っているだけだ。この4、5年、世界中の過剰流動性(金余り状態)が進行したことで、行き過ぎが生じた。
異常なレバレッジはなくなると思うが投資銀行業務そのものはなくならない。
ヘッジファンドも一定部分以上はあだ花だったが、適正なヘッジファンドは残る。正常に戻る過程が始まるのであって、マルクス、レーニンの計画経済になることはない 】
これでは、今回の金融崩壊の反省があまりにも不十分だと思うのは、僕だけだろうか?
そもそも「過剰流動性の行き過ぎ」を誰が判定し、誰が押さえるのか?
僕などは、格差社会や国家間格差を外っておけば、過剰流動性や、その行き過ぎやは必然と思うし、やがては、この行き過ぎの主人公たちがレバレッジ、デリバティブ、サブプライム組み込み証券のような「破綻が運命づけられた一時的な投資先、好景気」を創出するに決まっていると思うのだが。
マネーゲームだけがどんどん儲けて、傍らで貧乏国、貧乏人がどんどん増えるのでは、一体誰がものを買ってくれるの。マネーゲームで貯まった巨大なお金は、どこに投資できるの? 巨大なお金の投資場所がなくなったからこそ、「未来の商品」への投資(先物買い、デリバティブ)や、住宅バブルで貧乏人にまで借金消費をさせたりということやが、無理矢理創出されたのではなかったのか?!!
現に、「この一時的好景気はおかしい。アメリカなどの住宅バブルがいつまでも続くことを前提にして、家計も国家財政も借金消費生活を謳歌しているのだから。これは、あだ花だ。いつか日本の住宅バブルのように弾けるときが来る」と皆が言い始めていても、だれもレバレッジやサブプライム組み込み証券をもはや止められなかったではないか。
これだけの犠牲を世界に作った人々の一角、ノムラが、こんな反省しかないというのは、次の破綻が運命づけられているようなものではないか。今回の金融崩壊が20年後になんとか持ち直しても、それからまたぞろ次の大破綻が準備されていくとか。そしてまたぞろ、「国家は余分なことをするな。我々の自由にさせろ」と昨日まで言っていた連中が、国家に助けてもらわざるをえない事態を招くのだ。
国連やその機関は、こういう金融の主人公たちに牛耳られているかのように、何もできなかったのだし。一国政府でこれに棹さすようなことは、基本的にできないだろうし。
アクセス1千万をとっくに超えた人気ブログ「世に倦む日日」は、当ブログの14日拙稿のように、「新自由主義は没落した」と語った。普通の銀行はともかく投資銀行は終焉したと語る人々は多い。
がしかし、本日の毎日新聞で、日本の「投資銀行」の雄・野村ホールディングス社長・渡部賢一はこう語る。
【 質問 投資銀行のビジネスモデルや米国型資本主義は終焉したと言われています?
渡部 マスコミが言っているだけだ。この4、5年、世界中の過剰流動性(金余り状態)が進行したことで、行き過ぎが生じた。
異常なレバレッジはなくなると思うが投資銀行業務そのものはなくならない。
ヘッジファンドも一定部分以上はあだ花だったが、適正なヘッジファンドは残る。正常に戻る過程が始まるのであって、マルクス、レーニンの計画経済になることはない 】
これでは、今回の金融崩壊の反省があまりにも不十分だと思うのは、僕だけだろうか?
そもそも「過剰流動性の行き過ぎ」を誰が判定し、誰が押さえるのか?
僕などは、格差社会や国家間格差を外っておけば、過剰流動性や、その行き過ぎやは必然と思うし、やがては、この行き過ぎの主人公たちがレバレッジ、デリバティブ、サブプライム組み込み証券のような「破綻が運命づけられた一時的な投資先、好景気」を創出するに決まっていると思うのだが。
マネーゲームだけがどんどん儲けて、傍らで貧乏国、貧乏人がどんどん増えるのでは、一体誰がものを買ってくれるの。マネーゲームで貯まった巨大なお金は、どこに投資できるの? 巨大なお金の投資場所がなくなったからこそ、「未来の商品」への投資(先物買い、デリバティブ)や、住宅バブルで貧乏人にまで借金消費をさせたりということやが、無理矢理創出されたのではなかったのか?!!
現に、「この一時的好景気はおかしい。アメリカなどの住宅バブルがいつまでも続くことを前提にして、家計も国家財政も借金消費生活を謳歌しているのだから。これは、あだ花だ。いつか日本の住宅バブルのように弾けるときが来る」と皆が言い始めていても、だれもレバレッジやサブプライム組み込み証券をもはや止められなかったではないか。
これだけの犠牲を世界に作った人々の一角、ノムラが、こんな反省しかないというのは、次の破綻が運命づけられているようなものではないか。今回の金融崩壊が20年後になんとか持ち直しても、それからまたぞろ次の大破綻が準備されていくとか。そしてまたぞろ、「国家は余分なことをするな。我々の自由にさせろ」と昨日まで言っていた連中が、国家に助けてもらわざるをえない事態を招くのだ。
国連やその機関は、こういう金融の主人公たちに牛耳られているかのように、何もできなかったのだし。一国政府でこれに棹さすようなことは、基本的にできないだろうし。
①労働者をとことんまで整理してでも、資本が膨らもうとする世の中であること。輸出企業などは特に。
②金融資本が、実体経済の資本に対して、「もっと整理すれば、この会社はもっと儲かり、株価が上がるはず」と大株主として整理、分離切り売り、統合指導、原材料や下請け企業の買いたたき、などを徹底する世の中であるということ。
③こういうことが、世界中の国々に対して、強引かつ大々的に行われるということ。
④金融資本はマネーゲーム、金融工学でさらに己をふくらませるということ。
⑤こうして、④金融資本の大きさに比較して、①~③の労働者、国々の購買力がますます落ちていきがちだということ。つまり、一般消費力の割に、それと相対的に金融がだぶつくということ。
以上です。
世界をかけめぐるのを説明しきれて
いないのでは?
デリバティブのレバレッジの説明でしたら、僕は詳しくありません。ただこれは、「金余り」現象ではないと思います。
100のカネの将来の売り買いが、数%の証拠金でできるということと聞いています。そういう意味では、10倍どころの騒ぎではないと思います。証拠金4%と見ても、25倍の商売ですし。
ただし、証拠金や、売り買いの差額が事実上動くカネだったのではないでしょうか。
反省が足りないって、何様?
金融危機の悪役、という題で
面白いことを書いています。
今回の事態の悪役は、金融業者。
では、なぜ彼らが自由に活動できるのか?
これまで政治権力を動かしていた
実体経済の経営者たとから
投資家たちが力を奪い取ったから。
「会社は株主のもの」というキャッチフレーズが
彼らの主張。
日本では東証、企業年金連合会、経済産業省の
企業価値研究会が、その中心メンバー。
彼らが考える公正な経営者とは?
敵対買収者か、経営者か、どちらが、
株主に最高の利益を与えられるのか?
について、情報提供するものだそうです。
こうした状況をドーアさんは、
株主宗教と名付けています。
マルクスはお金を物神といったそうですが、
お金が、本当に、神に変わったのが
21世紀の金融資本主義では?
金融資本がやっていることがよく描けていると思います。
会社の業績や財産の割に株が安い所が分かると、すぐにそこに目を付けて、株(や、従ってそこの財産をも)を買い、株をつり上げて、売り抜ける。時にはその財産を切り離して、その処分さえしてしまう。後は野となれ山となれ。すごく儲かると思います。
だから、株が相対的に安いところを見つけようと情報収集に鵜の目鷹の目。当事者は戦々恐々。これが、いまの経済界なのでしょうね。そこに労働者とその家族がいるとか、取引先中小企業の裾野がこれだけ広いからその労働者や家族がこれだけいるとかも、全く配慮無し。
こういう動向を格付け会社というのが、もの凄い力で推し進めていく。格付け会社って、金融資本の同僚みたいなものらしい。エンロンのように潰れた会社を直前まで「超優良企業」と査定していたりね。粉飾決算があって、業績報告も全く当てにならないらしいし、もう滅茶苦茶。
こういう体制全体ににらまれたら、もうその会社の将来はない。いまのその典型がGMらしいけれど、株価10ドルを切ったGMは一体どうなるのだろうか? トヨタには嬉しいことかも知れないけれど、ことほどさように金融資本にずたずたにされたアメリカの実体経済(会社)はどれだけ存在して、これからどうなるのだろうか? アメリカンドリームは、金融資本を離れてはもうほとんど存在しなくなったのかな。大変なことだ。
だからさすが日本は、ブルドックソースとか、ヘッジファンドから必死に守ってきたようだが、あれは大事だなと思ったものだった。
日本ではいま、ノムラが実体経済を大事にしてくれればよいのだがと、ひたすら願いたいような気持だ。一時の儲けのために、結果として世界の実体経済を下落させる動きは、結局世界、社会の購買力をずたずたにして、ものが売れず、いつか大変な不況となって跳ね返ってくるだけだと思う。
さてさて、これらの事件の度に諸国家の御出動。それも、せっぱ詰まってどうしようもなくなってから。
これって、本当に自由主義経済って言えるの? そんな資格があるの? 市場がいつも失敗してきたのに。そして、年金や持ち家など、一生を棒に振ったおびただしい犠牲者をいつも垂れ流してきたのに!!
「どんだけ激しく失敗しても、国家に救済してもらえる」自由? これって自由主義、これって「褒め言葉」?