ある場所で時間を持て余して、随分久しぶりに文藝春秋11月号を買った。実に興味深いニュースがあったので、抜粋して紹介してみたい。いつものように『 』は原文であることを示している。
『9月22日、ネットメディア「バズフィード」に掲載された「『嫌韓』『反日』の記事を書けば800円。政治系ブログ作成の求人が掲載中止に」という記事では、ネットを介して個人や企業の橋渡しを行い仕事の受発注を行うクラウドソーシングサービス上で「政治系の記事作成」の求人募集が掲載されていたことが報じられている。募集要領によれば、千八百~四千字のブログ記事を一つ書くと800円の報酬が得られるという。執筆する記事に盛り込む主張として「憲法9条を改正し、軍隊を保有」「韓国とは付き合うべきではない」「民進党の政策と反対のことを行えば日本は良くなる」といった例が挙げられていた。』
そういえば、まさにこの通りの主張をここで10年も繰り返してきたお人がここにもいらっしゃる。そのお方が、民主党、民進党を貶してきた所までがこの広告通りと振り返ることが出来たから、笑えた。それも、このお方が民進党が悪い理由を全く例示できなかったことをよく知っている僕だから、余計に笑えたもの。この広告通りの要領を示して誰かに書かせている団体があるのかも知れないなどと、想い描いていた。
それにしても、こんなに安い金で自分の時間だけでなく心まで売る?って、日本人も随分貧しくなって、礼節まで吹っ飛ばしてしまったのか。政治もそれだけ薄汚いものになったのである。
衣食足りて礼節を知る。長期低落の不況が人間性までを損なってきたのだろう。国民一人当たりGDPが、わずか20年のうちに世界3位から30位にまで落ちて、すっかり貧しくなった日本では、起こるべくして起こったこととも言えよう。長期不況と人間性との、悪循環的相互劣化! 米国の政治は二大政党ともに、途轍もない政治資金がいるなど随分腐敗しているようだが、日本もどんどんそうなって行く。
同じ記事中に、こんな文章もあった。
『昨年の米大統領選挙では・・・アクセスを集めて広告費を稼ぐ目的でトランプ候補を支持し・・・それらの記事がフェイスブックやグーグルで拡散することで多くの有権者が閲覧し、選挙結果に少なからぬ影響を与えたと言われている(彼らの内、一人は総計七百万円稼いだという)』
『9月22日、ネットメディア「バズフィード」に掲載された「『嫌韓』『反日』の記事を書けば800円。政治系ブログ作成の求人が掲載中止に」という記事では、ネットを介して個人や企業の橋渡しを行い仕事の受発注を行うクラウドソーシングサービス上で「政治系の記事作成」の求人募集が掲載されていたことが報じられている。募集要領によれば、千八百~四千字のブログ記事を一つ書くと800円の報酬が得られるという。執筆する記事に盛り込む主張として「憲法9条を改正し、軍隊を保有」「韓国とは付き合うべきではない」「民進党の政策と反対のことを行えば日本は良くなる」といった例が挙げられていた。』
そういえば、まさにこの通りの主張をここで10年も繰り返してきたお人がここにもいらっしゃる。そのお方が、民主党、民進党を貶してきた所までがこの広告通りと振り返ることが出来たから、笑えた。それも、このお方が民進党が悪い理由を全く例示できなかったことをよく知っている僕だから、余計に笑えたもの。この広告通りの要領を示して誰かに書かせている団体があるのかも知れないなどと、想い描いていた。
それにしても、こんなに安い金で自分の時間だけでなく心まで売る?って、日本人も随分貧しくなって、礼節まで吹っ飛ばしてしまったのか。政治もそれだけ薄汚いものになったのである。
衣食足りて礼節を知る。長期低落の不況が人間性までを損なってきたのだろう。国民一人当たりGDPが、わずか20年のうちに世界3位から30位にまで落ちて、すっかり貧しくなった日本では、起こるべくして起こったこととも言えよう。長期不況と人間性との、悪循環的相互劣化! 米国の政治は二大政党ともに、途轍もない政治資金がいるなど随分腐敗しているようだが、日本もどんどんそうなって行く。
同じ記事中に、こんな文章もあった。
『昨年の米大統領選挙では・・・アクセスを集めて広告費を稼ぐ目的でトランプ候補を支持し・・・それらの記事がフェイスブックやグーグルで拡散することで多くの有権者が閲覧し、選挙結果に少なからぬ影響を与えたと言われている(彼らの内、一人は総計七百万円稼いだという)』
誰がスポンサーなんでしょう?
それを組織的に操る連中もいるし、はたまた国家単位でもそれがネット戦略として展開されている。
文科系氏もらくせき氏も改めて気づかれたようだが、これはもうかなり前からの事態。トランプ当選も、イギリスのEU離脱(ブレグジット=Brexit)もそれに依拠した事態であることは公然の事実。
留意すべきは、こうした傾向は左右にかかわらず、生じていること。
たとえば、今回の選挙では各地で投票箱がすり替えられているとか、開票立会人からの情報として、同じ筆跡のものが多くあったとかいうもの。敗れたあまりの悔しさに、こうした情報を信じて拡散している向きもあるようだが、これではいつまでたっても自公政権は倒せない。
これへの対策は情報リテラシーだが、とくに与えられたそれの情報源、伝達経路の信頼性など二重三重のファクトチェックが必要となる。
まあ、いずれにしても、自分居心地の良い情報のなかに安住しないで、あえて他なる言説にも時には耳を貸すことだ。