若い頃の知人が、北海道からご夫婦で来名した。僕を訪ねてのことだから、あらかじめ電話などで相談し合って予定表を作り認めていただいておいて、こんなふうにご案内をしたので、何かのご参考までにご報告してみたい。2泊3日をこう動いた。
最初の日が午後からでトヨタ博物館、その足で下呂温泉に行き、宿泊。次の日がまず白川郷の観光から、お昼は郡上八幡の観光簗で鮎の昼食、次いで犬山城とお隣の国宝茶室・如庵というコースだった。鮎の昼食は、郡上のこととて現に目の前で捕れているもの。犬山城は「数少ない国宝のお城の中でも最も古い物」という趣向だ。北海道には鮎はいないらしいし、古いお城もないだろうとも思ったが、どうなのだろうか? 如庵は僕としてはいつみても興味深いし、犬山って二つも国宝があって得な街だと改めて思ったもの。三日目は、名古屋城を外から一周して、熱田神宮。最後が、今松尾芭蕉展をやっている名古屋市博物館ということだった。食事は、2日目夕食が僕の馴染みの店でのフランス料理と、3日目の昼はこれも馴染みのお店で味噌カツを食べてもらった。
高山から飛騨清美・白川郷までの高地では、すでにきれいな紅葉が見られた。荘川辺りの気温は11度とかで、空も高くて気分がよかったこと。もうめったに会えぬこの友人、果たして本当に喜んでくださったろうか? 僕としてはただ単純に、一期一会のような気持ち、感覚だったように思ったことだったのだが。
最初の日が午後からでトヨタ博物館、その足で下呂温泉に行き、宿泊。次の日がまず白川郷の観光から、お昼は郡上八幡の観光簗で鮎の昼食、次いで犬山城とお隣の国宝茶室・如庵というコースだった。鮎の昼食は、郡上のこととて現に目の前で捕れているもの。犬山城は「数少ない国宝のお城の中でも最も古い物」という趣向だ。北海道には鮎はいないらしいし、古いお城もないだろうとも思ったが、どうなのだろうか? 如庵は僕としてはいつみても興味深いし、犬山って二つも国宝があって得な街だと改めて思ったもの。三日目は、名古屋城を外から一周して、熱田神宮。最後が、今松尾芭蕉展をやっている名古屋市博物館ということだった。食事は、2日目夕食が僕の馴染みの店でのフランス料理と、3日目の昼はこれも馴染みのお店で味噌カツを食べてもらった。
高山から飛騨清美・白川郷までの高地では、すでにきれいな紅葉が見られた。荘川辺りの気温は11度とかで、空も高くて気分がよかったこと。もうめったに会えぬこの友人、果たして本当に喜んでくださったろうか? 僕としてはただ単純に、一期一会のような気持ち、感覚だったように思ったことだったのだが。
外から来た人に、どこが良いですか?
と聞かれた時に、お城と熱田神宮くらいしか
思い浮かばない。
ちょっと離れて犬山など、旧尾張藩を
案内するのも面白いかも知れませんね。
北海道にないものそれは、郡上、犬山、名古屋という「城下町」だからです。
それにしても正味二日間でこんなに周遊できるとは、かっては夢物語。私たちはこの便利さと豊かさを追い求めて、今や達成したわけだと、今更ながら感慨を新たにしています。
しかしこの感慨には、この便利さと豊かさに比例して失ったものがあることに思いを致すとき、困惑せざるを得ません。
「失う」ことは仕方ありませんが、失ったものの中に、取り返しの付かないものがありはしないか、いや、あるということを思う時、途方に暮れ、往生!。
「夢物語」関連は、本当にそうだ。失った物は「何の取り得もない、それぞれの地の何げない生活」の工夫、美しさなどなど。本当に、失ってしまったと思う。「どこへ行って、何をしていても、全部コンビニで間に合ってしまう生活」では、過去の人間の何も見られないよね。人文科学派全部抽象物と化した、なんちゃってね。コンピューターがなければ何も出来ないということは、人間が馬鹿になるということ。車のナビもコンピューターだよね。僕の車は、ナビなしだ。ナビなしで、地図を頼りにこれだけでやるって、若い子には出来ないはずだね。エッヘーンッ!
このエントリーを読み返して、あなたのコメントに読み入ったのでした。ちょっとセンシティブになっていたこともあって。
いろんなことを考えさせられました。貴方の文章内容を、あれこれ、あちこちから、つついていたということです。
この「夢物語」が、特に50歳以下?の人々の世界を狭くしてきた。人間を見えなくしてきた。電波・ネットを作る人間の情報だけに目を向けさせられてきた。
最後の2行、実に共感。取り返しの付かないものは、無数にあると思います。人文科学的なもの全部と言えるのかも知れない。結果、これからの人々の人間認識はどうなっていくのだろう。多分、これ故にマネーゲームも何気なく、跋扈させられるのだろう。その結果から、地球が滅びていくかも知れないとも知らずに。