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南米、二つの地域共同体に異変  文科系

2006年04月23日 19時17分27秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
イラン・イラクの他にもう一つ注目している世界の地帯に、興味深いことが起こっている。
ベネズエラのチャベス大統領がアンデス共同体から脱退すると表明したそうだ。それも2度。1度は19日の北部4カ国首脳会議で。もう1度は20日の訪問先ブラジルで。南米には北部5カ国加盟のこの共同体の他に、南米南部共同市場(メルコスル、5カ国加盟)というのがあるそうだが、チャベスは「アンデス共同体は死んだ。脱退する」と述べたという。同共同体のコロンビアとペルーとがアメリカと自由貿易協定を結んだことへの反発が原因だということだ。同じアンデス共同体のボリビア・モラレス大統領も「私も、死んだと思う」と同調してこんな批判をしたという。ペルーとコロンビアの大統領は「地域統合の崩壊と再植民地化の道具になっている」と。以上を伝えた上で22日毎日新聞夕刊はこう結んでいる。「チャベス大統領の発言の背景には、米国に対抗するラテンアメリカの地域統合を左派政権が主流で経済規模も大きいメルコスルを中核に進めようとする思惑があるとみられる」と。メルコスルはEU型の地域統合を目指していると言われ、その中核ブラジルは98年通貨危機を経て、99年に変動相場制に追い込まれた国だ。アルゼンチンは01年に経済・財政危機から民衆暴動が起こり、大統領が辞任している。いずれも現在は左派政権である。
南米諸国が反米の共同体で一つに固まっていくのか。こういう動きは地域平和をももたらしていくことに繋がるだろう。EUや日本が金利を上げる動きの中で、アメリカは中国などへと「自由化、自由化、保護主義反対」と改めて必死なのだが、そのお膝元が反米で固まっていく。誰がもう一度通貨危機を呼び込みたいと思うことだろう。天網恢恢疎にして漏らさずである。
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