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経済学老大家の現状批判  文科系

2019年12月07日 10時25分46秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 グローバル経済批判が続いてきたから、ここでまた一つ老経済学大家の過去ログを追加。


【 紹介「反骨の経済学者」 文科系 2016年01月31日 | 国際経済問題

 本日中日新聞6面に素敵な記事があった。近ごろ見当たらなくなった経済学史の伝統を踏まえた大学者の晩年の事を書いている。そのままご紹介したい。著作権の侵害になるのだろうが、そこはまーこの新聞の熱烈愛読者ということと、こんな論調を世に広げるためという姿勢とから、時には勘弁して頂いて・・・・。


『 反骨の経済学者  2016/1/31 朝刊

「不確実性の時代」「ゆたかな社会」の著書で知られるジョン・ケネス・ガルブレイス氏(一九〇八~二〇〇六年)。体制擁護の主流派経済学に背を向け、資本主義の病巣に警鐘を鳴らし続けた。反骨の経済学者を米国の自宅で取材したのは亡くなる三年前だった。
 既に94歳。ベッドで寝たきりだったが、批判精神は健在だった。当時、小泉政権が進めていた日本の構造改革を「社会的弱者の切り捨て」と断じ「社会全体が豊かになるよう物資や収入を実現できない人にもっと目を配るべきだ」と懸念を口にしていた。
 自ら二度の世界大戦を経験し、貧困や失業の解消こそ経済学の使命と考えるガルブレイス氏にとって焼け野原から復興を遂げた戦後日本は「まさに理想のモデルだった」。それだけにグローバル経済に乗り遅れまいと、欧米の競争社会を後追いする日本の姿に失望感を隠さなかった。
 あれから10年余り。格差社会がもたらす貧困は今や「自己責任」の名の下で放置され、社会の隅々にはびこる。「ノー・レフト・ビハインド(誰も取り残されるべきではない)」。そう言って取材を締めくくった老経済学者は今の日本をどう見ているだろうか。(社会部長・寺本政司)』

 今のような経済学主流が、長く続くわけがない。ノーベル賞学者・スティグリッツのように、世界金融資本を改めて批判し始めた人も居るのだし、口だけでは「給料を上げなければ、経済は悪循環だけだ」と、アベでさえが広言する時代になった。この悪循環って、何も一国だけのものではなく、世界的に需要不足・恐慌というな悪循環なのである。かの有名な竹中平蔵でさえも「トリクルダウンはない」と改めて広言し始めている。日銀が大銀行にマイナス金利なんて、こんな経済、続くわけがないではないか。こんな偽りの世界が30年以上も、良く続いてきたものだとしか思えないのである。

 もっとも30年程度の過渡期の時代と観れば、分からないことではないのかも知れない。それも、世界大金融資本の大暴力のなすがままに世界をただ委ねただけという意味で、とんでもない「自然成長?」の時代!
 そう言えば、今は世界大金融を非難するスティグリッツも、アジア通貨危機を初めはこう観ていた。アジアにタイを中心にバブルがあって、これが「自然に」弾けたもの、と。ちょっと後には、彼はこれをこう批判したものだ。「世界の石油と農業との独占資本の、意識的な仕業である」。】
コメント (3)
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