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日大アメフト監督が示した「壊れた社会」 文科系

2018年05月20日 11時48分48秒 | スポーツ
 日大アメフト事件が世を騒がせている。これをめぐって、本日のある中日新聞記事を先ず紹介したい。愛敬浩二名古屋大学教授が、この問題に触れた文章末尾で、こう書いている。

『アメリカンフットボールについて全くの素人の私がこの問題に興味を持ったのは、問題の選手と監督の関係が、「森友問題」や「加計問題」における官僚と政治家(特に安倍首相)の関係にダブって見えたからだ』

 ダブるどころか、今の世界ではこのような問題が目立ちすぎていないか。一言で言うならば、上に立つ者の強烈な腐敗現象。さらに深刻に語るなら、これが上からどんどん周囲に広げられて行くことによって、こういう腐敗を「人間、人間社会の本性というか自然な在り方」のように観る風潮、考え方。

 さて、日大アメフト部・内田正人監督とは、日大内部でも絶大な権力を誇った人のようだ。
 学生78,000人という巨大学校法人の人事担当常務理事と人事部長、運動部全体の予算を握る『保健体育審議会局長』という顔を持ち、学校法人全体の独裁者とも呼ばれていたと報道されている。こういう独裁者だからこそ、あんなにひどい「命令」を平然と出すことができたのだと言えないだろうか。ちょうど、選挙に強い安倍に誰も文句が言えず、政治家にも官僚にも忖度ばかりが蔓延すれば、独裁者はその分余計に腐敗していくというように。

 上記の愛敬教授が、「内田監督と選手らの関係」を、「安倍首相と、官僚やアベチルドレンの関係」と並べて語るのもそういうことなのだ。「レギュラーになりたい」「議員になりたい」「官僚として出世したい」をえさにして、悪事を強要、忖度させるということなのである。独裁者に対しては忖度が蔓延すると述べても良いだろう。

 そしてもう一つ、こういう問題は、トランプ政権を観ると日本国内に留まらず、新自由主義世界全体が生み出しつつあるものだと分かって来るようだ。新自由主義的競争が作る厳しい超格差社会に対して、生きて行くための普通の手段としてさえ、忖度悪事が蔓延していくということではないか。そこから生まれる人間観、社会観というものが今また、大いに問われているのだと思う。例えば、社会ダーウィニズム(的思考)の蔓延。トランプにこそ似つかわしい全米ライフル協会流のマッチョ男社会(や日本財務省・福田次官ら)はセクハラ・女性蔑視批判などどこ吹く風と、ものともしないのである。日大当局も含めたこれら全てがまた、トランプ、安倍の社会的温床になっていくと述べても良いだろう。
コメント (3)
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