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新聞の片隅に載ったニュースから(119)      大西五郎

2013年10月16日 19時14分51秒 | Weblog
共産 9年ぶり法案単独提出 参院選の躍進で可能に (2013.10.16 朝日新聞)

 共産党は15日、労働者に過酷な働き方をさせ、使い捨てにする「ブラック企業」を根絶するため、ブラック企業規制法案を参院に提出した。同党が単独で法案を出すのは9年ぶり。
 参院では、10人以上の賛成で予算を伴わない法案が発議できる。共産党は7月の参院選で11議員に躍進し、発議できるようになった。
 法案は、規制強化と情報公開が柱。残業時間を年360時間を上限とするよう労働基準法に明記する。サービス残業(ただ働き残業)が発覚した場合、企業が労働者に支払う残業代を2倍にする。企業の新規採用者数と退職者数の公表を制度化し、学生や求職者が判断できるようにする。
 志位和夫委員長は15日の議員団総会で「安倍政権の暴走と対決すると同時に、国民の立場から建設的な対案を示す。この法案がその第一歩だ」と話した。

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 いろんな意味で時代が変わってきているのかなと思わせる記事ですね。
 №111で「ブラック企業」電話相談に1000件 「残業代不払い」過半数という朝日新聞の記事を紹介しましたが、企業が当然のように「奴隷部屋」のような働かせ方をすることが横行していることが明らかになっています。多くの場合、非正規労働者が雇用の安定を脅かされて過酷な労働や残業代なしの仕事に従事させられていることがわかっています。
 昨日(10月15日)は臨時国会が召集され、安倍首相の所信表明演説が行われ、きょう(16日)の各紙朝刊が所信表明の全文を紹介するとともに、演説の内容を評価していました。
 その中で中日新聞は安倍首相の成長戦略の実現について、「厳しいデータ示さず 目立つ現実との食い違い」という厳しい評価をしていました。「首相は経済政策に関し『昨年末、〇・八三倍だった有効求人倍率は、八カ月で〇・九五倍になった』と雇用状況が改善していると強調。『若者、女性をはじめ、頑張る人たちの雇用を拡大し、収入を増やす』と明言した。だが、総務省の労働力調査によると、政権が発足した昨年12月以降、非正規雇用の労働者は増加している。昨年十二月は約千八百四十三万人だったが、今年八月には約六十三万人増の約千九百六万人、過去最多の水準になった。逆に、正規雇用の労働者は微減しており、安倍政権の政策が雇用の安定につながっているとは言えない」と指摘しています。
 雇用形態で非正規労働者ばかりが増えていることは前から指摘されていました。しかしこれまで政冶の問題になってこなかったばかりか、安倍政権の競争力強化方針で「解雇特区」というものまでが作られようとしました。これはあらかじめ解雇の条件を契約の中に盛り込み、企業が労働者を解雇しやすくする「規制緩和」を設けようとするものです。これまでですと、共産党が何かを提案しても他の党がこれに賛同するケースは殆どなかったと思いますが、ブラック企業を規制するのは党派を超えた問題です。各党の協力で成立させたいですね。

                                      大西 五郎
コメント (13)
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ザックジャパン(119) 遠征2戦の謎?  文科系

2013年10月16日 13時01分08秒 | スポーツ
 この遠征2戦で、僕としてどうしても解せないことがあった。
・高位コンパクト布陣でないから、常に攻撃が薄かった。
・なのに、クロスも少ないし、飛び出しへのスルーも少なく、中央突破に拘っているように見えた。
・少人数で中央突破に拘っていれば、当然カウンターも浴びる理屈だ。

 さて、そんなところへ、ベラルーシ戦後に本田がこんなことを語っていた。ちょっと不思議な言葉なのだが、チームが以下のように本田が語る意思一致をしていたとすれば、上に書いた僕の疑問は解ける。スポーツナビから取った。

『 (無得点に終わった原因について)選手たちで話して、今までやってきたことが出せていない部分もあるんですが、ワールドカップ(W杯)用にさらに大きなものを披露しようとして、今はそれを組み立てている段階であるんで。その新たなトライをしていることで、前と同じようにすれば得点もできたかもしれないけど、新しくやろうとしていることがうまくいかず、新しいことをトライしようとして、以前の良さが出ていない。そのへんのちぐはぐさは若干あると思う。選手も監督もそこは悲観していない。アジアカップで優勝した時のようなサッカーをW杯でやろうとは思わないし、一歩も二歩も先に行くためにシミュレーションしながら戦っている感じ。そこは非常にポジティブな感じだと思っている。』
 
「選手たちで話して」? 「今までやってきたことが出せていない部分も」? 「ワールドカップ(W杯)用にさらに大きなものを披露しようとして、今はそれを組み立てている段階」? 「前と同じようにすれば得点もできたかもしれないけど」? 「新しいことをトライしようとして、以前の良さが出ていない。そのへんのちぐはぐさは若干ある」?

 さて、本田のこの言葉を監督は了承しているのか? もしそうだとすれば、監督と選手とが一体となって、本番のために当面のゲームを犠牲にする点があっても良いとした確信犯になる。そして、「選手も監督もそこは悲観していない」と本田が言っている以上、監督も了承済みのことなのだろう。例えば、こういう全てに対してセルジオ越後が例によって「監督更迭」と叫んでいることになるのだが、何か愚かにも聞こえる。ことは、連敗確信犯を許すのか、「こんな状況で本番が上手くいく見通し無し」と断定して、セルジオの言うように監督解雇を要求するのかになろうから。
 
 さて、僕は本田らの構えを許す。実際の本番では結果的に騙されることもありうると覚悟してのことだ。そして、こういう立場を取るのであればもう、今回の連敗については何も言わない。ただし、本番の結果が悪ければ、本田を筆頭として皆にせいぜい言わせていただくことにする。

 それにしても、本田のこの言葉、監督は了承しているのだろうか。言葉の先頭にこんなのがあるから、怪しいとも思えるのだ。「選手たちで話して、今までやってきたことが出せていない部分もあるんですが」。ひょっとして、前数人で話し合っただけ? だとしたら、サッカーでは大変なことになる。ザックが、本田を造反の主人公として扱うべき局面? 
コメント (36)
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