九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

新聞の片隅に載ったニュースから(59)    大西五郎

2012年11月01日 09時52分04秒 | Weblog
新聞の片隅に載ったニュースから(59)

   (角田美代子被告の顔写真で)おわび(2012.10.31 読売新聞)
 兵庫県尼崎市の連続遺体遺棄・行方不明事件の記事で、角田美代子被告の顔写真として、別の方の写真を誤って掲載していました。角田被告側の弁護人から、本人ではないという指摘があり、事件とは無関係の女性からも「私の顔写真です」との抗議がありました。あってはならないミスであり、本人確認が不十分でした。おわびします。
美代子被告写真本人か確認中(2012.10.31毎日新聞)
 兵庫県尼崎市の連続変死事件で、10月22日朝刊に掲載した角田美代子被告の写真について、別の女性から弁護士を通じて「自分の写真だ」との指摘がありました。毎日新聞社は美代子被告の知人らから確認のうえ、この顔写真を掲載しましたが、この指摘を受け、周辺取材を再度進めています。
    (共同通信と中日新聞の)おわび(2012.10.31 中日新聞夕刊)
 兵庫県尼崎市の連続変死事件で、共同通信は二十三日、角田美代子被告の顔写真だとして別の方の写真を配信しました。刑事事件の被告の写真を間違えるという重大なミスで、角田被告だとして顔写真を配信された方と読者に、深くおわびします。
 写真は角田被告の長男の入学式の集合写真から抜き取ったもので、一九九三年の撮影です。
角田被告をよく知っているという人に確認し、配信しました。その後も複数の関係者から「角田被告に間違いない」との証言を得ました。
 しかし、三十日になって、尼崎市に住む女性(54)が弁護士を通じて「写真は私だ」と名乗り出たため、別人と分かりました。今回の教訓を踏まえ、深く反省した上で、正確な報道に務めます。」(共同通信吉田文和通信編集局長の談話略)
 本紙は二十四日付朝刊30面で共同通信配信の写真を掲載しました。掲載責任を重く受け止め、
わびします。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  
 今回は角田被告と別人の顔写真を報道したことについての新聞・通信社の「おわび」と弁明を
並べて比較しました。
なお、朝日新聞は10月31日の朝刊で「同じ写真を入手していたが、美代子被告ではない可能性があったため、紙面に掲載していない。」と述べています。

 共同通信だけでなく、読売新聞にも同じ写真が渡っていた。朝日新聞も同じ写真を入手したとは、どういうことでしょうか。いわゆる“ネタ元”があった訳だと見られますが、誰が何の目的で別人の写真を報道機関に提供したのでしょうか。何か目的があったのでしょうか。人権問題ですから、その辺も含めてマスコミ各社は解明してほしいと思います。
                                       大西 五郎
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あんころもちさんへ、角田美代子のことで  文科系

2012年11月01日 08時20分20秒 | 時事問題
 このエントリーは、あんころもちさんのコメントへの返信コメントとして着手したものを投稿にしようと思い立ったものです。書いていて、今の僕たち日本の社会論の大変深刻な一ジャンルのような気がしてきて、自分でも過去の周辺などいろいろと胸に手を当てて考えるところが多かったから、そう思い立ったのでした。

【 あんころもちさんへ、改めてお礼と、お詫びです。
 お礼はこのこと。ご紹介頂いたWIKIを読みました。他の関連マスコミ記事(アクセス先)が無数に資料としてついているし、長い本文もよくまとまって全貌がとてもよく分かるものでした。主だった資料まですべて目を通しました。とにかく深謝です。

 おわびはこのこと。僕の上記コメントであなたへの意見として出した「事件性?」は、ほぼ僕の誤り、貴方のいうとおり警察が大変悪い。血を流していたり、一目瞭然の半病人・裸で街をうろついている人がいる、あの家は暴力的に占拠されているなどなどと通報されているのに、警察がなにもしなかった。例えば、T家の生きている父親とか、殺されたその兄とかは警察にも訴えていたらしい。特に兄は最後には監禁致死させられましたが、それまでは姪の救出などのために必死に動き回っていたとても正義感の強そうな方です。硬骨漢だから殺されたとも言えるほどだ。

 さて、この事件ですが「日本がここまで来た!」という感じがして、とうてい他人事ではいられませんでした。少年の「虐めや脅しから、金品要求へ。これが発展して、金品目的の虐めへ。そしてその常習化」という事件が全国的に頻発していますが、その「極めつけの発展形態」という気がするからです。この64歳の主犯の報道されはじめた学生時代は、こういう傾向の先駆けだったとみることもできるのではないでしょうか。そう思えば例えば、この事件で明らかになり始めているのは主犯50歳前後以降のこと、その前の同類犯罪が何もなかったとはとうてい思えないのです。今判明しているこの6家族事件の最初の家でも、25年前に母が亡くなっていますね。この方の死体遺棄も疑われていますから、殺したとすれば主犯が40歳の時になります。と、それほどに想像を絶する事件だからこそ、警察も「事件性」をとらえられず、長く放置する結果となったとも言えるほどに「世の最先端、かつ極めつけ」を感じるのです。中学生の酷い虐めを「遊びの延長」、「強制性というよりも、被害者の任意性、同意もあったのでは?」と処理しがちな教育界のように警察もとらえたのではないかと述べたら、言い過ぎでしょうか。としたら、教育界だけでなく、犯罪に精通しているはずの警察の世界も世に追いついていないというか、世間を捉えがたくなっているというか、とにかく世の中の加速度的退廃に誰も追いついていけてないのじゃという危機感があります。一般人ならもっと追いついていませんよね。とくに、我々のような他人をリスペクトする昭和世代は。これは、大変怖いことではないでしょうか。まだまだ今の日本にこういう被害者が一杯増えつつあり、放置されているのではないかと推測できるからです。

 角田美代子が人を人とはまったく思っていないこの感覚って、真っ先にヒットラーやスターリン、毛沢東を思い出してしまいます。これに関連して最後に、貴方も述べた大事な一言に。この事件自身にかぶせた「朝鮮人ウンヌン」の論議がネット上にいかに多いかも分かりました。こういう彼らは「ヒットラーと同類」、「その卵」という自覚など全くありませんよね。これも大変怖いと感じていたものです。フランス、ドイツなどでも移民を叩く風潮が右翼世界で膨張していますが、若者の失業など生きていくのさえ大変なグローバリズムの中で、誰かを叩きたくなるのでしょうか。弱者同士が相乗的・加速度的に非人間的になりあうって、さらにさらに怖いことと感じています。長々と、失礼しました。】
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする