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ザックジャパン(20)「とうとう負けた」   文科系

2011年11月16日 05時06分23秒 | スポーツ
 
 ザックジャパンが、17戦目にしてとうとう負けた。それも、世界124位の北朝鮮に。この敗戦は、ザックの立場に立つようにして、十二分に分析しておく必要がある。ザックや選手たちの公表された戦評、反省などにも全部目を通した上で、以下をまとめた。

 ザックは何よりもこう語っていた。予選敗退が決定した北は、あーいう国の国家的威信を賭けてイエローカード覚悟で、激しく、よく闘った。日本と違って、カードをもらっても以降のゲームがないから何の心配もないということだ。日本はといえば、最終予選をにらんでは、イエローなどもらえなかったのである。関連して、キャプテンの長谷部が、こう語っている。
「相手が汚かったけど、球際で自分らが闘い負けていては話にならない」
 さて、どこで、どう闘い負けていたのか。箇条書きにしてみる。

①日本陣ボール、特に両サイドバックへの相手圧力が強く、日本らしいパスが繋げず、ロングボールを蹴ることが多くなった。このボールを日本の前陣が拾えず、相手後陣が拾って日本陣に蹴り返してきて、これが相手10番などによく納まった。栗原が競り負けていたのである。

②味方ロングボールが繋がらず敵ロングボールが拾えないのだから、日本の中・後陣はずるずる下がり、縦に間延びもしてきた。敵ボール奪取も上手くいかないことになるし、得意のボールキープは全く影を潜めることになった。こういう悪循環からなのだが、これだけキープ率が悪かったのは、アジア勢相手にはちょっと珍しいことだった。

③ゲームの流れとしてはこうして、前半は混乱、後半初めちょっと持ち直したところで得点された。その10分ほどあとに、中村が内田に替わっている。ロングボールが飛び交う中で、パス交換・攻撃の中心にいるべき中村が、全く役に立たなかったということだろう。もう一人のパスサッカーの象徴・遠藤の場所に入った細貝もロングボールが飛び交うその下を走り回っていただけの印象であって、パスしている姿はほとんど見られなかった。その後はしばらくしてもう、先発選手は疲れ切っていたのだと思う。走り回ってもボールがとれず、敵にサイドチェンジもよくされていたことだし。

 今後韓国、オーストラリアなどにこういうやり方、戦法をされた時、どういう対策があり得るかと考えてみよう。何よりもボールの収まり所を作る。前線では本田、中盤では遠藤がこの役割をやってきたはずだ。
 そして何よりもやはり、長谷部が言うように「球際で闘わなければいけない」。「敵ボールには合理的にアタックしなければいけない」。近い過去日本の苦い敗戦には、必ずこの当たり負けが関わっていたと言える。サッカーはまず、格闘技なのである。その意味では、トゥーリオを呼び戻すということもあり得ると思う。南ア大会前にイングランド戦、韓国戦などで当たり強さを飛躍させた時のチームで、彼はその守備の要だった。また、自陣前でロングボールを跳ね返せる選手が吉田だけというのは、どうしても不安である。
コメント (4)
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