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保安院の大罪(3) 「小出氏の現在の提案」 文科系

2011年06月06日 14時18分56秒 | 国内政治・経済・社会問題

保安院の大罪(3) テルル、および、小出氏の現在の提案

 本論の前に、これとは全く別のことを少々。この二日間報告したテルルの不思議について、このように語る方がいました。テルルが出たということは再臨界が起こったということだ。これが事実とすると、3月12日早朝に起こったことになり、学者たちも「こんな重いものが7キロ地点まで12日朝に飛んでいたとは。何故?」などいぶかる整合性がない点について、すべて説明が付きます。5日中日新聞朝刊には、昨日もお伝えした通りこう書いてありましたから。
『データは保安院が三日夜に公表、3月12日朝から13日夜までの大気を調べたもので、大半がこれまで未公表だった。テルル132は12日朝から昼すぎにかけ、浪江町の二カ所と大熊町、南相馬市で検出され(以下略)』
 再臨界が関わった水蒸気爆発などだから、必死に隠すのかも知れません。

 さて、試行錯誤ばかりに見える保安院などの事故対策について、現在の緊急問題を小出裕章氏はこう語っています。これも、アシュラ掲示板から、4日の日刊ゲンダイの記事のようです。

【 [小出裕章氏直撃インタビュー]どうする溶け落ちた核燃料と猛毒汚染水10万トン
投稿者 新世紀人 日時 2011 年 6 月 05 日 11:57:55:

(日刊ゲンダイ2011/6/4)
「政府、東電の工程表は見直す必要がある」
収束への糸口が一向に見えない福島第1原発事故。冷却すればするほど大量の汚染水が生じるジレンマの中、伝わってくるのは政府のデタラメ対応と東電の呆れた隠蔽体質ばかり。実際のところ、福島原発では何が起こっていて、この先どうなるのか。約40年間、反原発の姿勢を貫いてきた京大原子炉実験所助教の小出裕章氏に聞いた――。

政府と東電は「水棺」を断念し、循環注水冷却システムの確立を目指している。このやり方で本当にうまくいくのか。
「東電の発表通り1号機の炉心部に水が残っていなかったとすれば、核燃料は必ず溶けて圧力容器の底に落ちます。核燃料のウランは約100トン、温度は2800度に達する。鋼鉄製の圧力容器は1400~1500度で溶け、さらにペラペラの格納容器にも穴が開いていると考えた方がいい。外側のコンクリートの中にもウランが溶け込んで工程表は見直す必要があると思います」

溶け落ちた核燃料が、地中深くに入っていくことは考えられるか。
「コンクリートから地面に潜っていった核燃料は、地下水に接触して最終的に固まると予想されます。このとき、水蒸気爆発を起こす恐れもある。さすがに地球の反対側まで届くというチャイナシンドロームは冗談みたいな話で、せいぜい数メートルの深さでしょうが、地下水への汚染は深刻です。福島の場合はそれが海に流れるでしょう。これを防ぐには、原子炉建屋の外周を深く掘り、コンクリートの壁をはりめぐらして覆う。こうして地下水の流水を遮断するしかないのではないか」

この間の注水作業により原発敷地内にたまった汚染水は10万5100トンに膨れあがった。そこに含まれる放射能量は約72万テラベクレル(テラは兆)。日増しに深刻になっている。
「格納容器に穴が開いているとしたら、水をかけてもジャジャ漏れなので汚染水は増えていきます。大量の汚染水がある限り作業は進まない。とくに、2号機はとてつもない被曝環境で、建屋の中がどうなっているかを見に行くだけでも、大変な被曝量になります。何よりまず、汚染水を早急に別の場所に移すことです。今のようにタンクやメガフロートでは、せいぜい容量が1万トン程度しかないため、とても間に合わない。私は、巨大タンカーに移すべきだと政府に提案してきました。タンカーは10万トン、20万トンの容量がありますからね」

タンカーに移した後の汚染水の行方は。
「柏崎刈羽原発に運ぶのです。あそこには巨大な汚染水処理装置があります。タンカーが空になれば、また福島原発に戻って汚染水を移す。これを繰り返すのです。汚染水さえなくなれば、作業員の環境は劇的に改善します。今から仏アレバ社に頼むのでは、時間がかかりすぎますよ」 】

コメント (1)
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