最近、よく読まれている貧困大国アメリカ(岩波新書)の簡単な紹介です。
「市場原理」の導入は、バラ色の未来を運んでくるかのように
言われた。
競争によってサービスの質は向上、国民の生活は
もっと豊かになると。
政府は国際競争力をつけるという名目で、規制緩和・法人税の減税で
大企業を優遇、
その分の帳尻を合わすために、社会保障費を削減した。
その結果、なに起ったのか?
中間層の没落と消滅。
社会保障費は極端に削減され、健康保険制度をやめたアメリカ。
保険会社の医療保険が頼り。
しかし、保険会社の目的は患者の支えではなく、利益の追求。
病人のための保険にはなっていない。
盲腸炎でたった一日入院しただけで、132万円の請求書が届くニューヨーク。
妻の出産が重なって、支払いが出来ず、破産してしまった人。
ちょっと重い病気に罹れば、たちまち貧困層に転落していく。
病院も利益の追求が第一義に。
お金になる患者は大切にされるが、そうでない患者は病院に入れてもらえない。
医者も看護士もノルマの追われて、忙しく、医療過誤も増加。
その結果、利益は確保される。
より良い仕事を求めて大学への進学する若者。
そのための学資ローン。しかし卒業しても、就職先は見つからず
高額なローンの借金が残っただけ。
貧困層の若者を狙って軍隊の入隊勧誘。
軍隊に入れば、学資を保障しますよ、というリクルートが。
生きていくために軍隊を選ばざるを得ない若者たち。
とくに移民の若者が多いという。
イラクから無事帰還しても後遺症に悩む若者も多い。
こんなアメリカの後を追いかけているような日本。
いろいろと考えさせてくれる本です。
「市場原理」の導入は、バラ色の未来を運んでくるかのように
言われた。
競争によってサービスの質は向上、国民の生活は
もっと豊かになると。
政府は国際競争力をつけるという名目で、規制緩和・法人税の減税で
大企業を優遇、
その分の帳尻を合わすために、社会保障費を削減した。
その結果、なに起ったのか?
中間層の没落と消滅。
社会保障費は極端に削減され、健康保険制度をやめたアメリカ。
保険会社の医療保険が頼り。
しかし、保険会社の目的は患者の支えではなく、利益の追求。
病人のための保険にはなっていない。
盲腸炎でたった一日入院しただけで、132万円の請求書が届くニューヨーク。
妻の出産が重なって、支払いが出来ず、破産してしまった人。
ちょっと重い病気に罹れば、たちまち貧困層に転落していく。
病院も利益の追求が第一義に。
お金になる患者は大切にされるが、そうでない患者は病院に入れてもらえない。
医者も看護士もノルマの追われて、忙しく、医療過誤も増加。
その結果、利益は確保される。
より良い仕事を求めて大学への進学する若者。
そのための学資ローン。しかし卒業しても、就職先は見つからず
高額なローンの借金が残っただけ。
貧困層の若者を狙って軍隊の入隊勧誘。
軍隊に入れば、学資を保障しますよ、というリクルートが。
生きていくために軍隊を選ばざるを得ない若者たち。
とくに移民の若者が多いという。
イラクから無事帰還しても後遺症に悩む若者も多い。
こんなアメリカの後を追いかけているような日本。
いろいろと考えさせてくれる本です。