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貧困大国アメリカ    落石

2008年04月25日 20時20分31秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
最近、よく読まれている貧困大国アメリカ(岩波新書)の簡単な紹介です。

「市場原理」の導入は、バラ色の未来を運んでくるかのように
言われた。
競争によってサービスの質は向上、国民の生活は
もっと豊かになると。
政府は国際競争力をつけるという名目で、規制緩和・法人税の減税で
大企業を優遇、
その分の帳尻を合わすために、社会保障費を削減した。

その結果、なに起ったのか?
中間層の没落と消滅。

社会保障費は極端に削減され、健康保険制度をやめたアメリカ。
保険会社の医療保険が頼り。
しかし、保険会社の目的は患者の支えではなく、利益の追求。
病人のための保険にはなっていない。
盲腸炎でたった一日入院しただけで、132万円の請求書が届くニューヨーク。
妻の出産が重なって、支払いが出来ず、破産してしまった人。
ちょっと重い病気に罹れば、たちまち貧困層に転落していく。
病院も利益の追求が第一義に。
お金になる患者は大切にされるが、そうでない患者は病院に入れてもらえない。
医者も看護士もノルマの追われて、忙しく、医療過誤も増加。
その結果、利益は確保される。

より良い仕事を求めて大学への進学する若者。
そのための学資ローン。しかし卒業しても、就職先は見つからず
高額なローンの借金が残っただけ。

貧困層の若者を狙って軍隊の入隊勧誘。
軍隊に入れば、学資を保障しますよ、というリクルートが。
生きていくために軍隊を選ばざるを得ない若者たち。
とくに移民の若者が多いという。
イラクから無事帰還しても後遺症に悩む若者も多い。


こんなアメリカの後を追いかけているような日本。
いろいろと考えさせてくれる本です。





コメント (3)
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2大政党への経団連会長の態度  文科系

2008年04月25日 17時03分48秒 | 国内政治・経済・社会問題
前書き
この文章は、昨日の「旧大蔵省『モンスター』に思う」への落石さんのコメントへのお返事コメントを、投稿に格上げしたものです。標記のことがとても良く分かる毎日新聞記事の紹介です。

本文
上の投稿(昨日の投稿のことですーー本日の注)からここまで(その投稿へのコメントの最後までーー本日の注)の文脈にまさにぴったりというように、今日の毎日新聞朝刊に面白い記事がありました。

経団連会長・御手洗富士夫氏です。しかも、2面国内「総合」面のトップ記事と、その延長として9面3分の1を使ってやはりトップに「QアンドA」です。2面の見出は「『政策で大連立を』 経団連会長 早期解散は否定的」とありました。

内容は要するにこういうこと。
危機的な国際情勢だから、「『(両党は)猛省し、安定した国民生活、経済成長のための構造改革を粛々とやってほしい』と注文した」と。
僕は、自分らと与党の過去に甘過ぎて、民主に厳しすぎる結論だと思いますね。その点を対談で、相手の記者が結構厳しく質問しているから、やりとりが面白いので、紹介します。

Q 選挙を重ねて、新しい政権交代可能な2大政党を育てていくことが、普通の国になる道では?
A それはそうですよ。ただ、何回も選挙をやっていたんじゃ、たまったものではない。(後略)
Q 政権交代もあり得る時代です。財界と政治の関係も変わらざるを得ないのでは?
A 経済界は変わらない。経団連は政策集団だ。持続的な成長を促すための政策を作り、政治にアピールする。重要政策について、政党評価を行い、それを基に献金している。(後略)
Q 民主が政権をとっても、自民の政策評価が上なら、献金は引き続き自民に?
A 当然、そうなるだろう。
Q 政策集団といっても、温室効果ガス削減では、経団連は政府追随の印象があります。
A 誤解がある。(後略)
Q 政府や経団連が主張する、産業分野ごとに目標値を積み上げる方式では、目標が甘くなりませんか。
A 我々は強引なトップダウンの排出枠のはめ方に、疑問をもっている。(後略)

露骨すぎて困ったものです。それに世界や国の全てを見るといった気概、知性も感じられない。
万年与党とともに、酷い格差社会、老人や子どもなど社会的弱者に辛い社会にしておいて、未来があると考えている。社会の未来は脇に置いて「景気」しか考えていないか、この「景気」だけが弱者も幸せにするのだと「展望」しているかなのでしょうが。

弱者への共感も、社会の教育力も、「景気」次第ということで、これが「日本最大の『政策集団』」の長?


本日分の、僕の追加です
この「QアンドA」の横に、経団連の紹介があって、2大政党への態度としてこんな説明がありました。
「06年の献金は自民25億3000万円、民主8000万円。同年の政党評価(最高のAから5段階)は自民がA2個(税・財政改革と科学技術推進)、B8個、民主はB1個、C7個、D2個(エネルギー・環境と雇用政策)」
この「評価」に関わる僕の感想の一つですが、これで「民主は自民と同じ穴のムジナ」と扱われたら、民主がかわいそう! 
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昭和区平和美術展          実行委員

2008年04月25日 00時34分39秒 | 国内政治・経済・社会問題
昭和区平和美術展は、23日から27日まで行われますが、初日の昨日は143人。
 終日雨の今日も112人と百人を超えました。合計255人となり予想外に出だし好調のようです。このぶんだと週末でお天気もよくなるので一日の観覧者が150人はいけそうです。700人くらいは期待できそうです。  
 また中日新聞にも写真入で報道されとても良かったと思っています。
 まだご覧になっていない読者の皆様には是非おいでいただきたいと思います。
 

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