つれづれすけっち

ワタシらしく。 ワタシなりに。

壁男

2008-07-14 23:09:19 | 映画・ドラマ
上様が薨去された悲しみから逃れるため?!
堺雅人さんご出演の映画をいくつか借りてきました。
・・・というか、堺さんの素晴らしさに全く気づかずに過ごした
これまでの空白の期間を埋めるため、怒涛のような勢いで観ています。

最初に観たのが「壁男」。
堺さん初主演の作品なんだそうです。

最初のシーンが、何とベッドシーンとは!!!!
思いもよらなかったので、動揺しまくりでした。
何、一人で動揺してるんだ?私!
と言っても、エロいシーンではなく
「ことが終わったあと、まったりする二人」のシーンなんですが、
堺さん、繊細でステキな表情をたくさんされています。
そしてすごくセクシーです。
う~ん、セクシーなんて言葉では表現しきれないほどステキなんですが、
表現力ゼロの自分が悲しい。

その後のストーリーは、ちょっと残念だなぁという感じでした。
堺さんの演技以外のシーンはとても安っぽい感じがしてならなかったのです。
何人かの登場人物の設定も中途半端な気がしたし。
調べてみると、堺さんと恋人役の小野真弓さん以外は、すべて
北海道の方を起用したキャスト設定だったようで、その点で
演技力不足を感じてしまったのかもしれません。
小野さん演じる響子も、あまり興味そそられる人物とは思えなかったなぁ。
だから響子と仁科が恋に落ち、同棲していることに関しても
「なぜ?」という違和感を感じずにはいられませんでした。

堺さんの演技は観ていて、本当に面白いですね。
美少年のような美しさを見せたり、ミステリアスな雰囲気を漂わせたり、
瞳の奥に狂気をはらんだ表情や、感情が振り切れてしまった高笑い、
さまざまな表情をみせてくれます。
しかし、それ以外のシーンとうまくかみ合っていないような
気がしてなりませんでした。もったいない!

ジャンルはホラーになっていますが、どうなんでしょう??
ホラーとしては完全に成立しているように思えなかったし、
ストーリーも・・・正直よく分かりませんでした。
「壁」が人と人との壁や、男女の壁、人間の皮膚等々を
意味していて、深いテーマだとは思いましたが一回では分からず。
不条理なストーリーと言ってしまえば乱暴ですが、
それが一番ぴったりくるかもしれません。

もう一度観たら、また見方が変わるのかも知れませんが
堺さんのシーン以外になったら早送りしてしまいそうです。
決して堺さんだからって贔屓目で見ているわけではないんですが。

せっかく堺さんがいい演技をされているのに、
あまりにもったいない、という気持ちに尽きた映画でした。
堺さんの部分だけ切り取ってくっつけて観たい!と思ったのは
きっと私だけではないはずです。

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