つれづれすけっち

ワタシらしく。 ワタシなりに。

はちみつとクローバー

2008-07-18 21:38:51 | 堺雅人さん
「堺雅人さんご出演作品鑑賞強化月間」(?!)の一環として
借りてみた作品なのですが、
面白かった!!!

まず感じたことが、
まさに、これぞ青春!・・・
ベタな感想ですが。
何だか遠い目になっちゃっいました、私。
十ウン年前の学生時代の甘酸っぱい(死語?)思い出が
ぐるぐると頭の中を駆け巡りましたね。
私もクラブの先輩のこと好きだったなぁ、とか色々と。

このストーリーの面白いところは、
ほとんどの登場人物が片思い中で、しかも両思いになれる望みが少ないところ。
確かに、登場人物たちが内輪でくっついちゃうだけじゃ、面白くないですよね。
望みがなくたって、相手を想う気持ちは変わらない、
というかさらに気持ちが強くなっているところが、とても清々しい。
もう私の年齢になると、ダメだったらハイ次!って切り替えなきゃ
時間がいくらあっても足りませんから。

それと大学独特の「温室」のようなあったかさ、というか
柔らかな空気感漂う、あの時代特有のモラトリアムな雰囲気とかが
画面からしっかり伝わってきたのがとてもよかったです。

「花本ゼミ」に集う学年も学科も違う学生5人がメインの話なのですが
我らが堺雅人さんは、彫刻科花本先生役。
先生がいなけりゃ、このシチュエーションは成り立たないわけで
堺さん、いいポジションです!
そして、むさ苦しい!!(笑)
リリー・フランキーみたいです!

髪ぼさぼさで、タバコばっかり吸って、
近くに寄ったらヤニ臭いだろうなぁという感じ。
さすがカメレオン俳優堺さんだけあって、いい味出してます!
先生といっても偉そうでなく、学生とはちょっとだけ距離を置きながら
あたたかいまなざしで見守っているステキな先生です。

この方の演技って、本当に観ていて飽きませんね。
役ごとに全く違う!別人のよう。
「アフタースクール」で見せた怪しげなほほ笑みや、
「クライマーズ・ハイ」での殺気は、花本先生からは微塵も見つけられません。
なんて巧みな演技なのでしょう。

巧みな演技といえば、蒼井優さんが演じていた、はぐみもよかったですね。
はぐみのもっている個性的な世界観がしっかり伝わってきました。
そう、それと竹本役の桜井翔さんが、
すごく凡人に見えてしまった。ジャニーズなのに。

美術大の話だからか、全体的に色鮮やかな映画だなと感じましたね。
各シーン、ステキな風景だったのも印象的でした。
荒川の土手(と思われる)や町中、学生アパート、商店街、
そして極め付けは鎌倉の海・・・
私も昔、鎌倉の海を自転車で走り回ったことがあるので
なつかしさも交じって
じーんと感情移入してしまいました。

愛だ恋だ言っている映画ですが、
決して薄っぺらな青春映画ではないんです。
人のことを一生懸命想う気持ちが、まっすぐ描かれている
とてもいい映画でした。

私も頑張らなきゃ、って素直に思え、
ピュアな気持ちになれた作品でした。

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