よみびとしらず。

あいどんのう。

虹色

2018-05-25 08:39:47 | 散文
空のかなたにあって 何色に染まることもなく ふと現れて つと消えていく 憂いを帯びた紫の影に 空の青とも異なる青色の 透き通る瞳は水をまとい 緑髪はたおやかに風をふくむ やわらかな指先は黄色にゆらめき 橙の日だまりに似た微笑みの奥 その心根は真っ直ぐな赤色にもゆる 決してつかむことのできない 七色の君に 水を与えよう . . . 本文を読む