92の扉

2015年9月で一旦休止しましたが、細々再開しようと思うので、よろしければ、扉を開いてみて下さいね!

○ 13x-12 福岡ダイエー 25回戦 (札幌ドーム)

2004-09-20 | ファイターズ
 札幌ドームが震えた、熱い熱い夜でした!

 ストで2試合が流れた上、自分の中では試合開始時刻の勘違いもあったので、まさしく待ちに待った札幌ドームでの試合。札幌の野球ファンも待ちわびていたようで、これまでよりやや遅れて札幌ドームに着いてみると、かなりの人出です。ファンクラブ優待割引のブースでも既に内外野の自由席は売り切れだとか。今回は、これまで入ったことがない内野自由席にしようと思っていたのですが・・・。でも、よく見るとS席が2,000円、A席が1,500円で特別販売されています。これはもうS席しかないでしょう! ということでS席を確保。指定席なので少し心にゆとりができたので、軽く腹ごしらえをします。




 先発は入来投手 vs 新垣投手。かなり分が悪い組み合わせです(苦笑) その入来投手、先日のマリーンズ戦と違ってカウントに苦しむこともなく、ストレートの球速も悪くはなかったように見えたのですが、ホークス打線にいきなり捕まって初回に2失点。新垣投手相手にビハインドは厳しいなぁという立ち上がり。でも打線がすぐに反撃してくれます。木元選手が痛烈にセンター前へ弾き返すと、小笠原選手が同点2ラン! 先日までの体調不良も完治したようで、これは心強い展開です。

 入来投手はその後もピリッとしません。2回はどうにか凌ぎますが、3回には先頭の井口選手に勝ち越しホームランを許すと、その後も連打を許してしまいます。たまりかねたヒルマン監督は2番手の左腕・清水投手を送り込みますが、これが(いつものように)左打者に打たれ、死球で満塁とした挙げ句、本間選手(北海道出身!)に満塁ホームラン(2号!)を浴びてしまい、スコアは序盤で2-8となってしまいます。

 でも、今日のファイターズ打線には粘りがありました。すぐ3回裏には木元選手・小笠原選手の連打で築いたチャンスに、5番・小田選手のあわやホームランか、という2点タイムリー。4回には SHINJO 選手のソロホームランが出て5-8と詰め寄ります。投げてはベテラン芝草投手がピンチを招きながらも無失点で切り抜け、流れを手放しません。

 フラフラ状態の新垣投手、これは5回を投げ終えたら継投されるだろうと思っていたら、案の定、6回には倉野投手へスイッチ。でも、ファイターズ打線は執拗に食い下がり、木元選手のタイムリーの後、小笠原選手がこの日2本目となる逆転3ランホームラン!  1塁側の一部を除いてほぼ満席状態(4万2千人との発表)のような札幌ドームは、大いに盛り上がります!!



 これで流れは完全にファイターズかと思いきや、さすが弱投。後半戦、頑張っていた井場投手ですけど、その疲れもあるのか、今日はパッとしません。7回、代打宮地選手にあっさり逆転2ランホームラン(2号!)を許すと、8回には今日2併殺の3ラン男・ズレータ選手にも2ランホームランを浴びてしまいます。

 どうもドラフト1位指名の投手陣が打ち込まれるあたり、ファイターズらしいなぁ、とぼやいていたのですが、河本投手が苦労しながらも後続を断ってくれ、3点ビハインドながら、土壇場での打線の粘りに期待したいところです。

 その打線。良い当たりが野手の正面を突くなどアンラッキーな展開もあって、3番手の吉武投手を攻略できず、9回はいよいよ抑えの切り札・三瀬投手と対峙です。今日、既に猛打賞を決めている先頭の木元選手、追い込まれながらも粘って四球出塁すると、札幌ドームはぐっと盛り上がります。外野席へ入れなかったファンがかなり内野に入っているせいか、内野席の盛り上がりも一段と凄いです。

 続く小笠原選手が初球を痛烈な当たり(ランナーの木元選手スレスレ)で一・二塁間を破ると、もう押せ押せムード。今日はじめてのチャンス・テーマ「北の国から」が札幌ドームを席巻します。そして、ここまで4三振の4番・セギノール選手ですが、今日初めての右打席で気分を変えることができたのか、タイムリー2塁打を放ち、1点差に詰め寄ってなおも無死2塁!

 ここで今季、途中からチームへ復帰したオバンドー選手が代打で登場。押せ押せムードの中、あわやホームランかという大きな当たりでフェンス直撃のタイムリー2塁打! 遂に同点に追いつきます!! 若い三瀬投手、もうすっかり呑まれているとしか思えません。いや、呑まれている(呑んでいる)のは札幌ドームのファンのみんなでしょうか。もう騒然とした雰囲気です。

 捕手ながら今季は4番も努めたこともある高橋信二選手が敬遠されると、札幌ドームは大ブーイングの嵐。続く坪井選手、この押せ押せムードの中、あっさり送りバンドを決めて一死2・3塁とします。あの雰囲気の中できっちり決めるあたり、凄いですね~。いつもは割と静かに観戦している方の自分もかなり舞い上がっていて、まさかここでバントとは思いませんでした。これがサインだとしても、(バントをあまり使わない)ヒルマン監督の冷静な采配に感心しますけど、もしノーサインだとしたら、坪井選手のセンスも素晴らしいものでしょう。

 ここでミスターファイターズ・田中幸雄選手が代打で登場。前からのファイターズファンとしては、堪えられない光景です! 残念なのは、敬遠されるのが見え見えだったこと。できればエチェバリア選手を先に代打で出して欲しかった・・・。

 大ブーイングの中、幸雄選手が敬遠四球で、続いて代打のエチェバリア選手の登場です。彼は札幌ドームで3連発のホームランを放ったこともあるのですが、最近は調子を落として出場機会がぐっと減っているのが心配です。案の定、タイミングが合わず、昨年の序盤を思わせるようなスイングで三振。

 ここで打順は1番に戻り、「役者」SHINJO選手の登場です。6回には予告ホームランを思わせる素振りを見せながらセンターフライに倒れただけに、ここは期するものがあったのでしょう。札幌ドームの盛り上がりは最高潮に達します。もう応援団のコントロールも効いていないのか、手拍子と歓声で地鳴りのような雰囲気!!

 「きっと初球だ。」

 そう思ったファンも少なくないでしょう。少なくとも自分は初球に注目していました。すると、見事にすくい上げた打球は、見事にレフトスタンドへ一直線!!! サヨナラ満塁ホームラン!!!!

 本当にこういう場面をきっちりモノにする男ですね、SHINJO 選手は・・・。歓喜の輪が一瞬、あれれ、という雰囲気になりました。どうやら SHINJO 選手が一塁ランナーだった幸雄選手と抱き合った際に「ランナーを追い越した」形になってしまったようです。ユキオさん、人が良いからつい SHINJO 選手を祝福しちゃったんでしょうねぇ(苦笑) 3塁ランナーのホームインは認められて、サヨナラ勝ちには変わりはないのですが、こんなオチまで用意してくれるあたりが、「新庄劇場」と呼ばれる所以でしょう(笑)

 ルールや記録はともあれ、今日のあの一撃は、札幌ドームへ見に来ていた観客の誰もが記憶したことに間違いありません。ヒーローインタビューはもちろん SHINJO 選手。ニュースになりまくりでしょうけど、やはり書かずにはおれませんね。

「今日のヒーローはボクじゃありません。みんなです!」
「明日も絶対勝つ!」

 お立ち台にこそ呼ばれませんでしたが、他の選手たちの粘りも素晴らしかったです。自分の中では特に木元選手、小笠原選手、坪井選手、芝草投手、佐々木投手といった面々の働きも凄かったと思います!

 こうして首位を破った勢い。3位浮上という形はもちろんですが、この勢いこそ、プレーオフへの出場資格と言えるのではないでしょうか。

 これで今季の観戦成績は11勝5敗。相変わらず札幌ドームでは負けなしの5連勝です!

北海道日本ハムファイターズ(スコアボード)
TBS Radio the baseball (試合詳細)

 なお、この日の写真はアルバム(2004.09.20)に格納してあります。


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4 コメント

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我を忘れて? (ハチロヲ)
2004-09-26 20:57:26
いろいろあったようですが、「幸雄かて人の子や。間違いぐらいあるがな」と自分は思っております。



しかしあんな嬉しそうな幸雄は、今まで見たこと無いですね。

幸雄もまだまだ老け込む年ではないはず、頑張ってもらいたいです。



それにしても札幌ドームで観戦とは、うらやましい限りです。
ハチロヲ さん (kuni@管理人)
2004-09-27 12:36:27
ツヨシのオーラと、ユキオさんの人の良さが招いた「オチ」だったと思いますよ(笑)



まぁ「プロにあるまじき」と言われればそれまでなんですけど、

あの凄い盛り上がりの中では、それも人間らしいと思いますね!



あの雰囲気を共有できたこと、本当に貴重な経験でした!

あの日は忘れない! (福田)
2005-03-01 20:44:54
この日は私は見に行ってました!新庄の一撃の時は思わず涙がでて当たりかまわず回りの人と抱きしめあいました。私はレフトスタンドで力一杯声援してましたけど、ほんとにこの日はドラマでした。それにしてもファイターズはこんなに早く北海道に浸透したことに私はびっくりしました。

あと、二、三年で札幌ドームが福岡ドームのようになること間違いなし!
■ 福田 さん (kuni@管理人)
2005-03-01 23:02:11
まったく、昨季はもちろん、球史に残る好ゲームと言えたと思いますね。

自分のつたない文章でも、また読み返すとあの日の感動が蘇ってきます!



そう言えば、スポーツレイティングス社の「ベースボールレイティング」の説明サイトでも、ケーススタディとしてこの日の試合が使われていますね。



http://bbr.sports-ratings.jp/cgi-bin/bbr_disp2.cgi?skel=bbr_about2.skl&



この日はやむを得ず(?)格安のS席だったのですが、外野席であれば、より一層の盛り上がりだったことでしょう。



去年までは、チケットを確保しやすいという意味でオトクな球団だったんですけど、(物理的な距離もさることながら)あっという間に人気球団になって、驚きです。

でも、本当にちゃんと定着できるか、これからが大切ですね!

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