1月30日

2012-01-30 | Weblog
毎年この時期になると楽しみにしていることがあります。芥川賞の受賞作を読むことです。でも、今年ほど読みたいという気持ちが起こらないのは初めてです。なぜ?
読書そのものに対する興味関心が薄れてきたからでしょうか?

書き手が異色の経歴の持ち主であることには興味をそそられるのですが、良い印象を持てなかったこと、内容も難解そうなことなどで本屋に向かう気がしません。

少し前頃から、芥川賞受賞作にワクワクする気分が持てなくなってきています。芥川龍之介の研ぎ澄まされたような文体と奥深い味わいのある内容は、読むほどに心に滲みていきます。その名を冠した受賞作にも、ついその雰囲気を求めていたように思います。

現代作家の物語を創出する能力の高さには凄いものがあるように思いますが、無理なく読めて気が付くと、なにがしかが心の奥底に染み渡っていると言った作品を書いては貰えないでしょうか?