テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。

ニュースの真相

2019-10-22 | サスペンス・ミステリー
(2015/ジェームズ・ヴァンダービルト監督・脚本・共同製作/ケイト・ブランシェット(=メアリー・メイプス)、ロバート・レッドフォード(=ダン・ラザー)、トファー・グレイス、エリザベス・モス、ブルース・グリーンウッド、ステイシー・キーチ、デニス・クエイド/125分)


 ツイッター風に書くので微妙なとこに触れる可能性もあり、未見の方にはネタバレ注意です。


ツタヤで「ニュースの真相」をレンタルして観る。「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」に続いてマスコミ報道に纏わる実話の映画が続いちゃうけど、別にコレを観たくてお店に行ったわけじゃない。探しに行った映画(アーサー・ペンの「小さな巨人」)が置いてなくてたまたま選んだだけなんだ。ジャケットに覚えがあったし、レッドフォードだし、ブランシェットだしネ。

映画の内容を書くのがめんどくさいのでallcinemaの解説を引用する。
<2004年9月、米CBSの看板報道番組『60ミニッツII』では、再戦を目指すジョージ・W・ブッシュ大統領の軍歴詐称疑惑という一大スクープを特集するが、根拠となった証拠に偽造の疑いが浮上し、一転して番組の名物アンカーマン、ダン・ラザーが事実上の降板に追い込まれる一大不祥事に発展した。本作は、ダン・ラザーとともに大統領の疑惑追及で中心的役割を担った同番組の女性プロデューサー、メアリー・メイプスの自伝を基に、一連のスキャンダルの真相と、激しいバッシングの渦中で、なおもひるむことのないジャーナリストとしての信念と矜持を描き出していく社会派サスペンス。主演はケイト・ブランシェットとロバート・レッドフォード。監督は「ゾディアック」「アメイジング・スパイダーマン」などの脚本を手がけ、本作が記念すべき監督デビューとなるジェームズ・ヴァンダービルト>

事前情報を持たずに1回目を観たものだから最初は色々な人の名前が出てくるので状況が掴みづらかったけど、後半は流れも分かりやすくハラハラもさせてくれて面白かった。メアリーの親父も声だけだけど出てきてクソっぷりが腹立たしくメアリーを応援してたんだけど、いくつか腑に落ちない所もあって2度だけじゃなくて、3度目も観る事になった。

腑に落ちないというのは、あの偽造疑惑となったブッシュに纏わる軍隊時代の上官のメモのコピーをもたらした男の扱いだ。「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 (2013)」でもお似合いの顔つきで嫌味な男を演じていたステイシー・キーチがここでも旦那思いの女房を連れてメアリーに文書を見せるんだけど、後日、あのメモは見知らない数人の人々から渡されたもので、内容はホントだと思うから自分が表に出ないのを条件にマスコミに流したとぬけぬけと告白する。
 メアリーの回顧録が元だからあの夫婦に遠慮してるのかも知れないけど、歯に衣着せたような扱いだったな。あの奥さんは自分達は被害者だと言わんばかりの態度だったけど、どうみたってあのご亭主はマスコミを利用して反ブッシュ側に秋波を送っていたでしょう。その辺、映画はぼかしてたよね。

も一つ言うと、最終的にメアリーが悲劇のヒロインになっているけれど、元々反ブッシュサイトの運営者からもたらされた情報源だからソコを疑わなかったメアリー達の甘さもあるよね。メアリーの上司達も甘いし、狡い。
 ただ、この騒動が『木を見て森を見ない』状況だったと反論した彼女の言葉には賛同する。日本のマスメディアにもこの手の騒ぎがやたら多いのにうんざりしてるから。

終盤では騒動は第三者委員会によってメアリー達の仕事の反社会性の有無が判断される。裏ではCBSの時の政権に対する忖度もあっただろうけど、そこには表立っては触れていない。ま、そこに触れるとテーマがぶれてくるからしょうがないけれど。

レッドフォードが演じたジャーナリスト、ダン・ラザーは魅力的だった。
 ブルース・グリーンウッドはCBSの社長役。デニス・クエイドはメアリーと一緒に番組を作る友軍ジャーナリスト役。
 レッドフォードは勿論だけど、みんな結構老けてきたなぁ。

映画の出来は★三つ半。お薦め度は一見の価値あり、かな。
 展開も描写も面白いけれど、最終的に敗北で終了というのがなぁ・・。





・お薦め度【★★★=一見の価値あり】 テアトル十瑠


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