テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。

セレブリティ

2007-02-03 | ドラマ
(1998/ウディ・アレン監督・脚本/ケネス・ブラナー、ジュディ・デイヴィス、レオナルド・ディカプリオ、メラニー・グリフィス、ジョー・マンテーニャ、ウィノナ・ライダー、シャーリーズ・セロン、マイケル・ラーナー、ベベ・ニューワース、グレッチェン・モル、ハンク・アザリア、アイダ・タートゥーロ、サフロン・バロウズ、ファムケ・ヤンセン、エイドリアン・グレニアー/114分)


 ウディ・アレンのモノクロ映画。アレンは出てこない。

 学校の先生をしている妻(デイヴィス)と三流雑誌のライターの夫(ブラナー)が主人公。
 セレブの仲間入りがしたい夫は、映画の脚本や小説を書きながらチャンスを狙っている。クリスチャンの妻はセックスにも消極的で面白くなく、夫は妻の親友に手を出して妻に離婚を要求する。妻は一時病院に入るほどのショックを受けるが、友人の薦めで初めて行った美容整形の病院で、たまたま取材に来ていたテレビ番組のプロデューサーに見初められ付き合うようになる。
 一方の夫の方は、芸能ライター等をする内に女優やファッションモデルと知り合い、美味しい思いもしながら、美人の出版編集者に惚れられ、小説の出版まであと一息という所までくるのだが・・・というお話。

 モノクロにしたのはフェリーニの「甘い生活(1959)」を意識したのでしょうか。「甘い生活」も内容を殆ど忘れてしまいましたが、前半で似たような雰囲気ではなかったかなとタイトルを思い出しました。

 アレンそっくりのしゃべり方をするケネス・ブラナー(「裸足の1500マイル(2002)」)は、女から女へと渡り歩き、結局は孤独な人生に陥ってしまう中年男性の役。アレン自身を皮肉りながら、併せて芸能界、社交界の有名人(=セレブリティ)たちをも皮肉たっぷりの描写で描いた映画であります。個々のシーンでは計算され尽くしたカメラワークが素晴らしく、大勢出てくる役者陣も、それぞれ細かな演技が楽しめる作品ですが、エピソードが多すぎてドラマ的な流れがやや散漫に感じる部分もあります。

 カメラはベルイマン作品で有名なスヴェン・ニクヴィスト。ストップモーションにして壁に飾りたい映像が満載でした。

 夫に離婚を提案されて奥さんがヒステリックになる所は「インテリア(1978)」を思い出しましたし、移り気な主人公のライターは、未見ですが「マンハッタン(1979)」の主人公に似てるんでしょうな。

 奥さん役のジュディ・デイヴィス。何処かで聞いた名前だなと思っておりましたら、あのデビット・リーンの「インドへの道(1984)」の主演女優でした。14年間は容姿の変貌に充分な時間だったようですが、あまりに変わり過ぎ! 92年にアレンの「夫たち、妻たち」にも出ているようなので、鑑賞がてら彼女の変貌具合も見たくなりましたな。

 ディカプリオはスター俳優の役。酒池肉林の中心人物でもあり、実像と混同されるやも知れない際どい出演です。子供っぽい顔の印象があったのですが、ここでは役柄もあって結構イイ男でした。映画のヒットには貢献したとのことです。

 シャリーズ・セロンはファッションモデルの役で、初登場のショーのシーンはうっとり♪
 映画のテーマから、どういう女性かは検討つくと思いますが、「スコルピオンの恋まじない」といい、アレンさんにはセクシー美女としか見えなかったようですな。“スコルピオン”より艶技度は激しいです。

 メラニー・グリフィスはスター女優。ウィノナ・ライダーも女優の卵。皆さん全てケネス・ブラナー扮するライターに絡む役で、見終わってこうして思い出してみる程に豪華な出演者でしたなぁ。

・お薦め度【★★★=一度は見ましょう、私は二度見ましたが】 テアトル十瑠

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映画「セレブリティ」 (陽出る処の書紀)
ディカプリオは役不足。人生をやり直したい中年男性の悲運をブラックユーモアで描く