BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

収 束

2015年03月24日 | 古本
 裁判レポートだが、こんなに男を手玉にとる女は太古の昔から沢山いただろう。毒婦さん
よりは著者の北原 みのりさんの方が面白そうだ。最近何かと世間をお騒がせしているし。
メディアも北原さんを作家(表現者)として正当に扱わない。いまどうなっているだろう。
 「 毒 婦。」 著者 北原 みのり  朝日新聞出版  定価1200円+税
  ( 2012年4月30日 第1刷発行 )

 これはいささかいままで書いてきたものの二番煎じ風味だ。とどのつまり、私らはメディア
を賢く疑い、上手に付き合えというお達し。森さんそれはもう十分に分ってますから。
 『たったひとつの「真実」なんてない』 著者 森 達也  ちくまプリマー新書
  ( 定価820円+税 2014年11月10日 初版第1刷発行 )

 ミステリー的でもありサスペンス的でもありのエンターテイメント小説。バカラ(丁半)
博打に淫された男の一年。以前の「血の味」が駄作だっただけにどうかと思ったが、これは
十分に読ませる。読んでるうちに「1Q84」を思い出したりして。
 ただ全16章だてで序章と終章が付いているのだが、終章は蛇足だった気がする。つまり
16章のままでENDになってもいいのでは。決着のつけようがなくて、ああいうところに
収着したということか。バカラのルールはよく分ったのでやってみたくなった(笑)
 「波の音が消えるまで」 著者 沢木 耕太郎  新潮社 定価1600円+税
  ( 2014年11月15日 発行  ※上下巻とも )

 新刊カゴ買い作戦と同じ日に古本屋さんで手に入れていた4冊。やっと読み終えた。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。