BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

悦 痴

2016年03月14日 | 古本
 <Hが「変態」の頭字であることが知られているが、>とあったがアタシは知らなかった。
戦前から言われてたらしいが、そんな言葉を初めて訊いたのは中学生の女子たちからだった
気がする。男たちは躊躇なく「スケベ」などと言った。
 ちなみに本当のHは「悦痴」というのが語源ではと、出久根さんはいう。なかなか鋭い考察
で、このように沢山勉強になるのが出久根さんのエッセィだ。
 「たとえばの楽しみ」 著者 出久根 達郎  講談社文庫 定価600円+税
  ( 2000年1月15日 第1刷発行 )

 京都弁風にいうと「黒田はん、あんたはんもいい人たちと仕事に巡り合ったのどすなぁ」
てなことになるのだろうか。優しいひとには優しい物語が集まるのだ。「知」をもって「情」
で書いた新聞記者、黒田 清さんもすでに鬼籍の人だ。
 「会えて、よかった」 著者 黒田 清  三五館 定価1200円+税
  ( 1996年5月2日 2刷発行 )