デジタル世界の中に入り、理想的な世界を作っていると豪語していた親父が行方不明になって20年。主人公は20年使われてなかった番号からのポケベルメッセージに導かれ、迷い込んでしまった親父が作ったデジタル世界からの脱出と、現実世界に侵略しようとする「クルー」との戦いを描いた作品です。こういういきなり別世界に飛ばされてしまう系はよくあるんで、大まかな話はたいしたもんでもないです。あとマスターキーの立ち位置が良くわからなかったんですが、あれはデジタル世界のヤツラが現実世界に出るために必要なんですよね?そうじゃないと矛盾してるところがいくつも出てくるんですが・・。あとトロンさんが思い出すのはいいんですが、思い出し方がベタな割りに唐突すぎる。特にクライマックス近くは演出優先で都合いい展開が多かったですね。
ストーリーはたいしたことなかったですが、映像と音響面は良かったです。デジタル世界のデザイン、特にバイクや飛行機などの乗り物は秀逸ですね。ジャンプして棒を引っ張ると乗り物が一瞬のうちに展開されてそのままバイクに跨って走り去っていくのはなかなかカッコいい。この設定を利用して、バイクが事故って放り出されても、実は棒をもう一本持っていてすかさずバイクを展開して復帰するといった描写がされてるのが個人的に良かった。あとバイクや飛行機のエンジン音など、乗り物の音響はなかなかいい音出してました。この映画は乗り物に力入れてる感じですね。
そんなに期待してみたわけではなかったので、思ったよりは面白かったというのが正直な感想です。3D感は特に違和感はなかったですが、必要なものではありませんでしたね。あとなんでタイトルに「トロン」が入ってるんでしょう?トロンさんあんまり活躍してないですよ!
ストーリー 5点
ちょっと疑問に思う箇所が多かったのがマイナス点ですね。
映像 8点
やはり乗り物がいい。この映画はとにかくここですね。
音楽 7点
乗り物の音響は頑張ってる。あとゲーセンやクラブの音楽もなかなか。
上映時間 10点
約125分。ベストな長さ。文句なしですね。
SF度 6点
デジタル世界はなかなかだったが、街の外側の世界についてもっと描写があればよかった。
総合評価は
高い期待をかけないで気楽に観ると、なかなか楽しめる映画だと思います。この映画の一番厄介なところは、3D限定作品であるため割高なことですね。きっと3Dはこのまま割高なんでしょう。あんまり観る方からするといいことじゃないんですけどね・・・。
もう大晦日で2010年も終わりになりますね。今年観た映画は3Dから始まって3Dで終わりましたが、来年はもっと面白い映画が出ますように!それではよいお年を~