Fool & the Gag

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『THE L.A. RIOT SHOW』

2006-12-09 13:01:17 | パッシヴアタック
昨日。渋谷で、ロス暴動を材にしたコメディ映画『THE L.A. RIOT SHOW』をレイトショーで。これがめちゃめちゃオモロい。上映前に「いとうせいこう×スチャダラパー」のトークが。ネタバレ回避のために、ふんわりトークでハードル下げ、ミス・リード。最近はまってるゲーム、元失恋レストラン邸、キムタク武士映画の話など。こんなオモロい映画について、絶対それ自体を語らないというのは、この映画にたいする「愛」☆

やっぱりモチーフがロス暴動とかだと、笑いもハジケまくる。字幕監修が、いとうせいこう氏ということも手伝って、いやあ笑った。『ケンタッキー・フライド・ムービー』とか、いい時期の『サタデー・ナイト・ライブ』のような感触もあって。なにより、いちばん喜劇的なのは、現実に起きたロス暴動だろう。そこから現在の世界のありようが始まっている(と映画の作り手はみている)。歴史は繰り返す、一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。じゃあ、今まさに目の前にある、三度目以降の「歴史」の反復はいったい何なのさ?

BARABARA書房!

2006-12-05 21:37:57 | パッシヴアタック
早稲田文学フリーペーパー『WB』7号出ました。巻頭の川上未映子氏の小説「感じる専門家 採用試験」(妙な角度から選ばれたハードな単語と、ソフトな発話ぽっい饒舌のコントラストに、毒と心地よさが。分母→母の流れもイカス)や、坪内祐三氏のインタビューなど必読。上野昂志氏、池田雄一氏、生田武志氏などの新連載始開始。要チェックです。0円です。

もうひとつの0円、BARABARA書房も元気がイイ! 定価「0円プラス冗費税」というミラクルプライスを実現した書籍の刊行が続いている。BARABARA書房の書籍は書店では手に入らない。それは、何のまえぶれもなくポストに届くというオルタナティブな刊行システム。

2006年8月、書き下ろし「南無エコロジー」を収めた向井豊昭氏の短編集『街道をゆく』刊行に続いて12月、向井豊昭氏×麻田圭子氏『みづはなけれどふねはしる』が刊行された。両氏による「コラボ小説」だ。刊行システムから何からオルタナティブだ☆

向井さん、カッコイイ☆

文芸誌「牛王」発売中!

2006-12-02 22:42:23 | 雑記
熊野大学の雑誌「牛王」第四号発刊!
~中上健次生誕60年記念号~

豪華寄稿陣
瀬戸内寂聴、宮尾登美子、勝目梓、北方謙三、立松和平、紀和鏡、渡部直己、高澤秀次、いとうせいこう、青山真治、中上紀、辻本雄一、唐澤るみ子

中上健次最期の小説「青い朝顔」
中上健次未発表発言等。


【申し込み方法】
住所・氏名・電話番号あるいはメールアドレス・冊数を明記して、下記の宛先に申し込みください。その際、本の代金として、現金1千円か切手千円分を同封して下さい。(送料無料)

【宛先】
〒649-5313 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町狗子ノ川157-20 熊野JKプロジェクト 宛

『ナチョ・リブレ』

2006-12-02 22:11:36 | パッシヴアタック
新宿高島屋で「ナチョ・リブレ」を観る。「バス男」の監督だったので、独特のボンヤリ感とか、そのラインで期待していたが。コメディとしては勿論とても質が高いと思うのだけれど、監督とジャック・ブラック、それぞれの持ち味がそぐわぬ気が。

映画館へ出かける前、レンタルしてた「アンブレイカブル」を観たのだけれど、これはかなり笑った。笑うだけでなく、悲しかったり、恐ろしかったり、撮り方が頭オカシかったり(最初に俯瞰でコミック本を映すとこ!)。おおかたのシーンで、サミュエルは初めは鏡像で登場させられるのですが、この形式は話の喩になってたりと面白い。つうか、マイノリティー(しかも二重に)を「悪」として描く困難に成功してる気がするのがスゲエわ。観ながら、クドカン脚本の演劇「鈍重」を連想。過剰な健康や頑丈さというのも笑いに。

「ナチョ・リブレ」観た後、HMVでイギリスBBCのコメディ『リーグ・オブ・ジェントルマン』のDVDを。帰宅後、少し観る。オモロい。『the office』のほうが好みですが。『リトル・ブリテン』とかあの辺、かたっぱしからDVD化してほしい。誰にお願いしたらいいか知らないけど、お願いします。続けて、レンタルしてた「STEVE-O」を観るも「ジャッカス」みたいに笑えず。あまりのドライっぷりが逆に恐怖。次いでウディ・アレン『さよなら、さよならハリウッド』。チャーミング、これ最高。頭の固い映画監督なら怒るかあきれるか、そのどちらでもなければ、怒りながらあきれるはず。