フランスの詩

宮之森享太 翻訳

戦争

2009-08-16 | Weblog
                 戦争

 少年の頃、ある種の空がぼくの視力を鋭敏にした。すべての性格がぼくの顔に微妙な変化をつけた。様々な現象が起きだした。― 現在、瞬間の永遠の屈折と数学の無限がぼくを駆り立てている。あらゆる市民的成功をぼくが甘受し、風変わりな少年時代と並外れた愛情で大切にされたこの世界で。― ぼくはある戦争のことを考えている。権利としての、あるいは力ずくの、まったく予想を超えた論理の。
 それは音楽の一フレーズと同じくらいに単純だ。