OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ゼロハンだってカッコE~~~♪

2011-05-05 15:24:59 | Beach Boys

Little Honda / The Beach Boys (Capitol / 東芝)

上手い具合に仕事が入らなかったので、予てより計画していたバイクの整備に没頭させていただきましたが、やっぱり好きな事をやっていると時間を忘れますねぇ~♪ アッという間にお昼になって、ようやくちょいと走ってきましたが、今日は風が冷たいです。

否、これは自分が中年者になった証なんでしょう。

思えばサイケおやじは父親がバイク愛好者だったので、幼少の頃から自然に馴染み、初めて運転したのはホンダの原付でした。

それは小学5年生の時、近所の米屋の店員さんが河川敷で運転させてくれたもので、当然ながらサイケおやじは無免許でしたが、それまでに父親のバイクに乗せてもらっていたこともあり、また件の原付は自転車さえ乗れれば、誰でも運転可能という操作性の易しさがありますから、何も考えずに乗り回した思い出は、今でも楽しい記憶です。

さて、そこで本日の1枚はタイトルどおり、リトルホンダ=ホンダの原付を歌ったビーチポーイズの楽しいR&R♪♪~♪

確か我国でも昭和39(1964)年の東京オリンピック頃に流行っていたと思うんですが、何故か本国アメリカでは同年に発売されたアルバム「オール・サマー・ロング」に収録されただけで、リアルタイムでは特にシングルカットされませんでした。

しかし抜群の爽快感がある楽曲の魅力は絶大だったところから、ブライアン・ウィルソンの盟友であるゲイリー・アッシャーがレコーディング主体のホンデルズという架空のプロジェクトバンドを名乗って「Little Honda」を制作発売すると、これが全米トップテンに入る大ヒット!

それがビーチボーイズのバージョンと変わらないアレンジなんですねぇ~♪

ですから、その直後に慌てて本家が4曲入EP盤で追従発売したのも、遅かりし由良之助でした。

ちなみに当時のアメリカでは、このホンダの原付が若者達の間で大流行していたらしく、それもまた日本の高度成長経済のひとつの証だったわけですが、同時期には大衆音楽の世界でも「車」と「海」と「女の子」を歌った所謂ホッドロッドと呼ばれる青春R&Rがウケまくっていたところから、これはまさにビーチボーイズがやっていた事と見事に重なりますし、実際、同ジャンルでは幾つもの歌と演奏を残しています。

そして中でも、この「Little Honda」の出来は特に秀逸♪♪~♪

ガッツな掛け声からアップテンポでウネリを感じさせるベースには軽いファズが使われたと思いますし、コーラスワークやギターには爽やかさ以上のビート感が満点ですから、おそらく演奏パートは今や有名なハル・ブレイン(ds) やトミー・テデスコ(g) 等々のスタジオセッションプレイヤーが大部分を担当したと思われますが、ブライアン・ウィルソン&マイク・ラヴによる作編曲は今日でも不滅の素晴らしさですよねっ!

ちなみにジャケットに使われているグループの写真は、キャピトルと正式契約デビューした直後の一時期にバンドを抜けていたアル・ジャーディンに代わって参加していたデヴィッド・マークスが写っているという、このレコードが作られた時代からすれば古いショットですが、当時の東芝は最新のカットが入手出来なかったらしく、後でコレクションを増やしていく過程で知ったことではありますが、なんとこれ以前に発売されていた「Fun Fun Fun」や「夢のハワイ」でも、同じものをデザイン加工して使い回していた事実には!?!?

まあ、それだけ我国の洋楽業界はアメリカからすれば小さく、軽く扱われていたということでしょうか……?

しかし、それはそれとして、結果的に苦し紛れだったとしても、ジャケットデザインに迫力満点のバイクレースを使ったあたりは、オリジナル曲が歌っていた原付のイメージを極力薄めようとする意図が見え隠れしますし、実際に聴いてみれば、これが颯爽としたスピードモーターサイクルのフィーリングに満ちているのですから、結果オーライだと思います。

ということで、こういうバイクがらみのレコードって、なかなか魅力があるというのが本日の結論なのでした。

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