■哀しみの恋人達 / Jeff Beck (Epic)
ある日突然に聴きたくなる曲っていうのは、誰にでもあることかと思います。
で、本日のサイケおやじは、何故か目覚めた瞬間から、このメロディが聴きたくて♪♪~♪
ご存じ、ジェフ・ペックが生涯最高のヒット曲!
と、ファンならば誰しもが認めざるをえない名曲にして名演なのは言わずもがなでしょう。原曲名は「Cause We've Endes As Lovers」ですが、これはやっぱり、些か面映ゆい邦題がぴったりの泣きメロが、実にせつないですねぇ。
ちなみに当時は、これがスティーヴー・ワンダーの書き下ろし曲だっというのも話題になりましたが、それにしても最初から最後まで、ジェフ・ペックならではのギターインストですからねぇ、何度聴いても、たまらんですよ♪♪~♪
発表されたのは1975年ということで、時代はフュージョン全盛期でしたから、こういうスタイルの演奏も流行の真っ只中とはいえ、ジェフ・ベックのギターはロックサイドからの明確な挑戦でもありました。それゆえにジャズ系のファンからは聞かず嫌いでバカにする傾向もありました。
しかしこんなに鋭くて、しかもせつない「歌」をギターで表現出来るギタリストは、他に存在しないでしょう。それは現在でも同じだと思います。
この曲は途中で一瞬だけ、ギターの音色が変わるところからも、実は考え抜かれたフレーズ構成だったかもしれませんが、ジェフ・ベックの本質は感覚主義というか、野生の奔放さと繊細にして豪胆な音楽的な心が、最高に個性的なテクニックで表現されるところじゃないでしょうか?
イントロのボリューム奏法、思わせぶりな表現から急速フレーズを鮮やかに披露するキメ、そして泣きまくりのチョーキングやピッキングハーモニクスの使い方も絶妙です。
バックを務めるマックス・ミドルトン(key)、フィル・チェン(b)、リチャード・ベイリー(ds) の面々もジャズやソウル、そして王道ロックを幅広く吸収してきた名手ばかりですから、安定感があって、しかも鋭いツッコミも的確!
ちなみにプロデュースはビートルズでお馴染みのジョージ・マーテインというもの話題でしたねぇ。
しかしこの曲を収録したアルバム「Blow By Blow」は曲間が無く、LP片面がブッ続け状態でしたから、この曲だけきちんとカセットに入れようとするのは不可能に近く、それゆえに私はシングル盤を買って、お気に入りの選曲カセットを作っていたのも懐かしい思い出です♪♪~♪ う~ん、それも聴きたくなってきましたよ、とこかに片付けた記憶が……。
掲載したのは「来日記念盤」ということで、確か二度目の来日だったでしょうか? そういえば最近も来日し、エリック・クラプトンとのジョイントもやってしまったジェフ・ベックは、生涯ギタリストとして道を定めたように思います。う~ん、ブート買おうかなぁ……。
そんなこんなを様々に思うのが本日の朝でした。
「哀しみの恋人達」…YouTubeで聴いてみました。表現が上手くないのですが、美しい曲だなぁと思いました。イントロから美しいと感じ、胸の奥に染みてきました。途中、ギターが二重に聞こえる所は幻想的だとも思いました。ロックに美しいだなんて表現は、ちょっと違うのかもしれませんが。(汗)
切ない陰りあるメロディですが、なぜか癒されました。こんな美しい曲に出会えて、幸せでした。有難うございました。
新年度が始まり、お仕事益々お忙しい事と思います。
どうぞお身体ご自愛下さい。
コメントありがとうございます。
レス、遅れて申し訳ございません。
ジェフ・ベックはボーカルが、全くダメです。聞いていて恥ずかしくなるほどなんですよ、失礼ながら。
でもギターでは誰にも真似できない「歌」を奏でてくれるのです。
ちなみに、この演奏はロイ・ブキャナンというギタリストに捧げられたとか言われていますが、ロイ・ブキャナンも素晴らしい人です。
何れ、取り上げますね。
実は今日この曲をレコードで聴いた後、急に聴きたくなったのがロイ・ブキャナンの「メシアが再び」、1st ではなく子供を抱いたロイのジャケットのを聴いたのですが負けず劣らず良いですね。あと何かないかと考え選んだのがボズ・スキャッグスの 1st の FINDING HER と LOAN ME A DIME(おまけ)、久しぶりにせつないロックを立て続けに聴いたけど珠にはいいですね。
コメントありがとうございます。
ロイ・ブキャナンの「メシアが再び」は、なんか「太陽にほえろ」の悲しみのテーマにクリソツですよね。そういえば井上バンドの井上堯之も、当時はテレキャス、使っていましたですね。
あと、ボスの「ローン・ミイ・ダイム」も大好きです! デュアン・オールマンのギターが良い感じで炸裂していまよねぇ。
泣きのギター、といえば、あとはサンタナとかレスリー・ウェスト、それとマイケル・ブルムフィールドあたりも外せません。
なんか久々に中毒になりそうです(自嘲)。