OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

このまま歌謡ロック

2015-09-13 16:49:48 | 歌謡曲

生きながらブルースに葬られ / 平田隆夫とセルスターズ (Dan / 徳間音工)

久々に借りているトランクルームをガサ入れして来ました。

残念だったのは、満足出来るほどの時間が無かったので、納得していない今の気分ではありますが、ネタだけは手当たり次第に漁り、持ち帰れたのは、やはり嬉しいですねぇ~~♪

正直、すっかり忘れていたブツもあったほどで、本日掲載したのも、そうした中の1枚として、平田隆夫とセルスターズが昭和49(1974)年初夏に出した、これが当時の正統派ロック系歌謡曲というのが、今にしての感想になりましょうか。

と言うのも、実は失礼ながら、その頃の平田隆夫とセルスターズは昭和46(1971)年のデビューメガヒット「悪魔がにくい」から続く「ハチのムサシは死んだのさ」という破竹の勢いが消えていたという印象が強く、それに伴いグループの音楽的志向がセルジオ・メンデス一派の影響から時にはソフトロック、あるいはファンキーロックの歌謡曲的展開に変化していた事もあり、ついにはフロントのツイン女性ボーカル=みみんあい&村部レミが抜け、シングル盤のリリースもしばらく無かったという……。

で、掲載盤は久々、おそらくは1年ぶりでしょうか、なんとっ! 新しい女性ボーカリストにセシリアを入れた新生5人組になっての初めての新曲と思います。

しかもA面曲タイトルが「生きながらブルースに葬られ」と云えば、サイケおやじの世代では、ど~してもジャニス・ジョプリン? というイメージが瞬時に浮かんでしまうんですから、これはど~したのお~~~!?!

結論から述べさせていただければ、これはジャニス・ジョプリンの遺作LP「パール」に収められた例の曲から、その主題の印象だけを借りたのでしょうか、とにかく作詞:むろふしチコ&作編曲:竜崎孝路が提供したのは、全く別物の酒場のロック!?!

なにしろイントロからアップテンポでゴージャスなブラス&ストリングスが鳴り響けば、躍動的なリズム隊は歌謡ロックの本性をムキ出しにするが如きノリが素晴らしく、新加入したセシリアのボーカルには包容力があるんですから、せつない歌詞も必要以上に湿っぽくなっていない印象です。

ただし、それゆえに日本人が好むコブシというか、演歌グルーヴが不足気味なのは、こういう曲調である以上、避けられない弱点なのでしょうか、結果的に大ヒットしたとは言い難いのが実情……。

でも、いいのよねぇ~~、サイケおやじにとっては♪♪~♪

歌謡ロックというよりは、洋楽歌謡じゃ~ないんですかねぇ~、これはっ!

極言すれば、サイケおやじみたいな初老の男には、こ~ゆ~歌謡曲をやってくれるグループが現在、ちっとも表に出てくれないのが残念至極であり、それゆえに昔のレコードや楽曲に縋りついているというわけです。

ということで、既に述べたとおり、ちょっぴり忘れていたネタを出して来ましたので、追々ご紹介致しますね。

いまさらぶるぅす、あぁ、ぶるぅす♪♪~♪

コメント (2)
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