OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

裏通りのストーンズ

2009-01-07 12:08:22 | Rolling Stones

Exile Of Main St. Outtakes / The Rolling Stones (SODD)

今日は久々のストーンズ物で、昨日ゲットしてきたブツです。

ネタはストーンズが1972年に発表した大傑作アルバム「Exile Of Main St. / メインストリートのならず者」関連のアウトテイク集!

もちろん海賊盤ですが、 結論から言うと、これまでいろいろと出ていた中では最良の音質にリマスターされています。

 01 Get A Line On You
 02 Good Time Woman
 03 Shake Your Hips
 04 Hillside Blues
 05 Sweet Virginia
 06 Bent Green Needles
 07 Loving Cup
 08 Ventilator Blues
 09 I Ain't Signifying
 10 Let It Loose
 11 All Down The Line
 12 Travelin' Man
 13 Stop Breaking Down
 14 Shine A Light
 15 I'm Going Down

まずド頭の「Get A Line On You」は後に「Shine A Light」となる名曲の初期バージョンで、レオン・ラッセルが参加し、キース・リチャーズが抜けているという凄い演奏です。しかしこれはレオン・ラッセルの本格的ソロデビューのアルバム「Leon Russell (Sh)」が24金ディスクとしてCD化された時のボーナストラックとして局地的に出回っていたテイクと同じでしょう。ちなみにそこでのクレジットでは、ドラムスがリンゴ・スターとされているのが一般的ですが、ストーンズファンにとっては、ここでのドラミングを聴けば、一発でチャーリー・ワッツと納得されると思います。

またラス前に収められた本家の「Shine A Light」は、ビリー・プレストンのオルガンとピアノが冴えまくりのリハーサルテイクですが、ここでは絶妙にレゲエのリズムが入っている完成直前のグルーヴが楽しいところ♪ ミック・テイラーのギターもメロウな響きですよ。ちなみにベースもミック・テイラーだと言われていますし、女性コーラス隊も参加していませんが、個人的には大好きです。

それとお馴染みの「Good Time Woman」は、ご存じのとおり「Tumbling Dice / ダイスをころがせ」の歌詞違いというデモ演奏ですが、幾分テンポの早いグルーヴが実にストーンズそのもので楽しいですよ。

珍しいところでは「Bent Green Needles」が「Sweet Black Angel」の初期カラオケテイクらしいのですが、ちょっと確証がありません。しかし生ギター中心のトロピカルな演奏が、なかなかに心地良いんですねぇ~~♪ もしここにブライアン・ジョーンズのマリンバでも入っていたら……、なんて妄想が湧いてきますよ。

そして「Ventilator Blues」は1972年の北米巡業中にダラスで行われた有名なリハーサル音源の使い回しですが、そのダラケたブルースフィーリングが私はかなり好きです。各楽器のバランスや音の輪郭が、これまで出回っていたものよりもスッキリしているようにも感じますが、このあたりの感想は十人十色かもしれません。

気になるオーラスの「I'm Going Down」はストーンズ流儀のハードロックとして有名かもしれませんが、ボンゴやブラス、そしてギターのカッティングからしてミック・テイラーの参加は不明……。最後のフェードアウトも??? しかしやっぱり良いですねぇ~~♪

ということで、音質は最高で、曲によってはリアルステレオのミックスがきちんと作られていますから、公式音源との聴き比べも楽しいところでしょう。

その意味でサイケおやじは、やはり「Shine A Light」が非常に好きで、その元曲の「Get A Line On You」ではドロドロしていたスワンプ系のノリが、レゲエも入った大らかなグルーヴに変質し、最後には公式バージョンとなる生成過程が興味深く楽しめました。

そして本音は、ここに収められたふたつの裏バージョンの方が好きなんですよ。

あぁ、これだからブートはやめられないのです。

コメント (2)
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