休日の風景（床屋さん編 ２）

年末の休日の今日は床屋に行くと決めていた。このところボサボサに伸びていたからはやく床屋に行って清々したかった。そんなわけで今日は待望の（？）床屋行きということなんだけど、ま、別に特筆するようなことでもないよね。このＢｌｏｇでは同名のタイトルで８月２８日に書いているんだけど、そのときも別にどうということもないような記事だ。

床屋さんの夫婦は話し好きで、とてもフレンドリーではあるけれど、別にできばえに満足しているわけでもない。「ま、素材が素材だから突然カッコよくなるわけねぇか」みたいな感じ。ただ本当に申し訳ないんだけど 床屋という場に関心がなくて、だから他の床屋を探そうとか、そういうガッツはない。ましてや美容院に行こうなどという度胸は到底ない。こだわりがないんだよね。

今日は年末ということもあって混んでいた。午後に行ったら「６時半頃来てくれる」と言われた。本当は「え～、夕メシ遅くなっちゃうじゃん」とか思っているのに でてくる言葉はにこやかに「わかりました、じゃその頃に」ってなってる。いったいどうなってんだか、自分でもわからない。

で、夜、やってもらうことになったんだけど、その間、ＴＶでず～っと「クイズミリオネア」をやっていた。年末特集とか言って落合監督のかーちゃんとかライブドアの堀江社長とかがクイズにチャレンジしてる。で司会のみのもんたがもったいつけて「ファイナルアンサー？」とかやってる。

ま、ＴＶとしてはひとつの見せ場であり、クライマックスなんだろうけど、みのもんたが「ファイナルアンサー？」ってやるたびに床屋の大将の手が完全に止まってしまうのには閉口したなぁ。そのたびに「Ａだ」「Ｂだ」言ってて「当たった」とか「１００万円取れた」とか言ってるんだけど、頼むから「はやく仕事してくれよー」って感じ。ライブドアの事業展開には興味があるけど、堀江社長がクイズに正解するかどうかなんて、興味ないもんね。

でも結局堀江社長は１，０００万円をゲットした。新潟の被災地に義援金として寄付するという。「ふ～む、こういう知名度の上げ方もありかぁ」とかヘンに納得してしまった。そういえば、床屋の夫婦がまったく普通に「ライブドアの社長」って呼んでいること自体すごいと思った。ついこの間まで、ほとんどの人は「ライブドア」という会社を知らなかったはずだ。

なんかこう妙に考えさせられたひとときだった。出来上がった自分を鏡で見たときは例によってなんの感動もなくて、「ま、素材が素材だからなぁ、そんなにかっこよくなるわけねぇよな」って思って席をたつ。お金を払って帰り際は「また来年もよろしくー」とか 妙ににこやかな自分にいったいどうなってんだか自分でもわかならい感じだった。