New F'Track

★このブログは、私の長年の夢を叶える過程を記録してきましたが、
2007年5月末に思いを実現する事ができました。

突然の行程変更

2013年02月01日 00時28分07秒 | France

予定の行程ではブブロン・アン・ノージュからまっすぐにモン・サンミシェルへ向かう予定でした。そしてその地で一泊、夜景の美しい姿に出会えると期待していましたがその村の観光中から急激に積雪が増して、降りしきる雪で遠方は見えなくなり道路面は見る見るうちに真っ白に染まっていきました。エトアールさんとガイドさんの携帯電話の話し方がいっそを厳しさを増し、例え閉鎖した高速道路を使わなくても現地に行き着くのは不可能と言う結論に達してしまいました。バスの中にアナウンスが流れ 残念ながら今回のモン・サンミシェル行きは中止をせざるをえなくなった旨報告されて 車内は急にざわつき始めました。この旅行で大半の方がモン・サンミシェル行きを目的にしていた事は明らかです。もちろん私達も全く同じ気持ちでした。

今回の我々のツアーは添乗員同行の旅でした。前回からこの旅行で3人の思い出に残る人に出会ったと申し上げましたが、残る一人が、この添乗員でした。今回でフランスに来るのがちょうど50回目の記念と言うベテランでこの時までも実に事細かく我々の面倒を見てくれていました。プロの仕事だから当たり前。皆も私も当然のように考えていましたが、この事態に陥っての彼女の行動は実に手際の良いものでした。今回はシャルトルに先に行きそこを経由してパリの街に3日連泊、その二日目に最大の目的地まで行くのはいかがかと皆に提案してきました。ホテルや食事、観光地の手配など複雑極まりない変更を携帯電話一つで何の不都合も無くこなしてしまったのでした。このバスの運転手エトアールさんと同じですがプロの仕事とは言え その徹し方に思わず拍手を送ってしまいました。いくら専門的な知識があってもその苦労、心労たるや極限であったと察しました。
人の極限の努力を目の当たりにして今回の旅行がどれだけ素晴らしいものになったか解りません。やはり旅と言うものは自分の感性を磨き人の温かさを知り 体力の限界も感じてしまうのだから 通常では味わえない素晴らしさが確実に存在するのだと思います。因みに添乗員は女性でした。

今回はシャルトルの街の写真をご紹介します。村を出発してからおよそ200kmは走ったのではないでしょうか。シャルトルに着いたのは日もとっぷりと暮れ降りしきる雪とあいまって視界は極端に落ちていました。

教会の中は修復中でした。

この後雪の中をパリの街に戻りました。



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2 コメント

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心にのこる旅の想い出、いいですね! (花咲爺さん)
2013-02-01 22:20:20
今回のフランス旅行は、自然の悪戯によって予定通りにはスケジュールが消化できなかった様ですが、想い出に残る人達との出会いが有ったようで良かったですね。旅の風景も大事ですが、きっとこの方達との出会いは永く記憶に残るでしょう。

私もこれと同じ様な想い出が1つ有ります。それはアメリカ西海岸を家内と一緒に旅した時です。サンフランシスコからバスでヨセミテに行った帰りに、バスが故障して途中で立ち往生し2時間ほどロスをしてしまいました。この日の夜には別の企画も用意されていましたが、こうなっては諦めざるを得ません。その事が添乗員から皆さんに伝えられ、皆が静まり返っていた時、急にドライバーが「想い出のサンフランシスコ」を唄い出しました。夕日で真っ赤に染まった景色の中、トニー・ベネット顔負けの歌声は皆の心を打ち、唄い終わるとバスの中は大喝采となりました。
私もドライバーの暖かい気持に触れ、ちょっぴり熱いものがこみ上げてきました。
この日サンフランシスコに到着したのは夜もだいぶ更けてからでしたが、予定に無かった対岸からの夜景もサービスしてくれました。この時点で誰も愚痴を言う人は無くなっていました。
ちなみに「想い出のサンフランシスコ」は、別名「霧のサンフランシスコ」とも言います。
 
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Re: 心にのこる旅の想い出、いいですね! (F'Track)
2013-02-03 00:25:55
旅度の思い出で何時迄も心に残るのは、やはり人との係わり合いではないでしょうか。
花咲爺さんも素晴らしい思い出をお持ちですね。観光バスの運転手はえてしてプロだからと、その行動が完璧にこなしてあたりまえと思われがちですが そこにはやはり人間が介在する事、心と心の通じ合う事が何より嬉しい事なのかもしれません。

その時車内で繰り広げられた雰囲気が、いただいたコメントで手にとるように想像できてしまいました。
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