オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

改めてWE91Bは音が悪い!狭い!品が無い!

2024年06月20日 18時53分22秒 | オーディオ


 

先日アンプビルダーの方や、ハイエンドオーディオマニアの方々がお見えになり

 

こんなに色んな真空管アンプが有るなら、其々聞かせて欲しいと言われ

 

いつものWE91レプリカアンプ以外のアンプにも繋げて比較してみました

 


まずはWE91B型の兄貴分と言われるWE86型アンプから

 

入力の電圧増幅はWE262Bを二段で使い、他の真空管や部品や出力トランスも

出来るだけWE製品で作り、オリジナルに出来るだけ近いサウンドを奏でているつもりです

 

WE86はオリジナル・レプリカも含めて様々な所で聴かせて頂きましたが、

 

それらと比較してもわりといい出来のアンプだと思っています

 

1988年製のWE300Bをプッシュプル動作で増幅するアンプで

元々WE300Bは、この86アンプの為に作られたと言われています

 

出力も15W近くあり、大出力なアンプが奏でる豪快で力強いサウンド

と、思われている方も多いと思いますが

 

WE86は、パワフルなサウンドというより

 

綺麗で繊細なバランスの良い音のアンプだと思います

まさにWE91Bの兄貴分の風格と気品を持ち合わせた音色で

 

比べて聞くとWE91Bは

WE86から「音を間引いて」「気品を削り落とした」ようなサウンド

若々しくフレッシュとも云える音だが、ヤンチャ坊主的な荒々しさにも感じます

 

WE86は風格が有り、ゆとり有り、音も本当に音の良いアンプですが

 

ただ私に云わせると、チョットだけ面白みが足りない

迫力が少しだけ足りない、音が飛んでこない、だから躍動感に欠ける、、、、、

 

 

気もしますが

 

それでもやっぱり、それなりの交響曲を奏でれば圧巻ですね

WE91Bでは明らかに低域の役不足を感じます

 

86の豊かな低域に支えられた落ち着きの有るサウンドは、

これはこれでとても魅力的なんです

 

普通~に、音楽聴くにはとても落ち着いた、素晴らしい音のアンプなんです

が・・・、

 

・・・・・・・、

 

 

 

 

  

さてさて、お次は大型送信管のGEの211送信管アンプ



このアンプはWE43風バッファーアンプを目指して作ったもので

 

バッファーアンプだから前段を持たない、単弾のトランス入力アンプなので

使うには、前段の小出力のアンプが必要になります

 

元々はWE91Bのバッファーとして作ったのですが、思うような音に鳴らずに

 

ウエストレックスのRA1474回路で前段アンプを作ったのですがこれもイマイチ

思案の末にWE120Aラインアンプの出力トランスをパスした出力端子を作り

WE120Aの電圧増幅部をそのまま前段アンプとして使っていたのですが

 

これも当初なかなか思った音は奏でないので、最近はあまり使っていませんでしたが

 

WE120Aラインアンプのドライブ真空管をWE348Aに変え、出力管もWE349Aに変えてから

その魅力的な音に驚きました、

もともとこの組み合わせで2Wぐらいのアンプが出来たのですが

この組み合わせが、WE史上最高の音質を誇ると噂されるアンプでもありました

 

やはりアンプは初段の電圧増幅で決まりますね、 

 

おかげで出力管211の良さもさらに良く出るアンプになりました

水銀蒸気整流管のRCA872Aもいい仕事しています

パリんと力強く張りの有るサウンドで、これが鳴り出すと流石、大型送信管

 

なんとWE300Bの音のスケールが、小さい、狭い、きつい

そんふうにさえ思えてしまうのが211バッファーアンプです

 

 

この211シングルは43アンプのようにAC点火は無理でしたので、DCで点火しています、その静けさが今まであまり好きではなかったのですが

 

WE348とWE349に変えてから何やらいい感じです、静けさの中にクッキリとした力強い安定感のある音になりました

 

 

これまた交響曲を聴くとWE86とは違った、なにやら優雅に張りがある音

いや、柔らかさがあるのかな?

 

和太鼓のレコードをかけてみるが、これもヒジョーに良いではないか

 

改めて、俺こんなに音の良いアンプ持ってたのに



なんでいつもWE91Bレプリカばかり聴いてるんだろう

 

 

リビングルームにも、RCA245シングルアンプ、91型初段単段増幅アンプ、WE142型350Bプッシュプル

がありますが、今回はこの三台の中から、今回はRCA245アンプを運び入れ聴いてみました

 

そのシンプルで素直な音色にビックリ!

この濁りの無い音の純度は鳥肌もの

だが、チョットだけパワーが足りない

 

約2Wは希望的に出ていると思うが、心地よい大音量には足りない

以前2A3で3Wのアンプで行ったが、やはりこのくらいは欲しいところです

超高能率なスピーカーですが、大音量で楽しむにはある程度の出力は必要だと思います

 

 

 

4台のアンプを聴いて、元のWE91Bレプリカに戻すと



とにかく、うるさくて、音域は狭く、音に品が無い!

 

低域の量感を少し出そうと、外してあった電源のチョークトランスを入れてみると

 

量は出るが、音が遅くなるのが分かる、91Bらしさを出すには、

電源チョークではなく抵抗方式のほうがスピード感がある

 

暫く聞いていて、その雑味ばかりの音になれてくると

この音の表現力はやはり一番このスピーカーに似合っている気がしてきた

 

音が良いわけではない

音域が広いわけではない

心安らぐ気品のある音ではない

 

煩く、刺々しく、しつこい位に色濃く力強く

そんな音色で

表現力豊かな音の表情を聴かせるアンプが91Bだと思う

 

この表現を聴き楽しむにはやはり

励磁型スピーカーは必需品かもしれませんね

 

 

残念ながら、我がシステムに?

いや、私の音楽の楽しみ方に一番似合うアンプは

 

この音の悪いアンプのようだ(笑)


アナログ・オーディオ新時代

2024年06月20日 10時00分09秒 | オーディオ

少し前だが

久々の開催の、アナログ・オーディオフェアに行ってみました

 

以前のこのオーディオフェアは、真空管オーディオフェアと並び

昭和の香りが漂う

「親近感があるサウンド」が楽しめたオーディオフェアでしたが

 

今年は、音の次元が変わったというか

「アナログ新時代の移り変わりを感じました」

 

昭和のアナログレコードから、デジタルCD、デジタル配信、ハイレゾを経て

 

再びアナログの時代がやってきましたが

 

数年前までの「昭和の懐かしい香り漂う」なかでの

新しさもあるアナログサウンドと云った感じでしたが

 

 

今回のフェアは、そこから脱皮して往年のアナログは感じなかった、

「定着した新世代アナログ・サウンド」の時代を感じました

 

 

良くも悪くも、力強く、色濃く、ガサツな雑音も音楽として楽しんだ昭和アナログから

 

 

一瞬聴くと、力の無い透明感は、物足りないサウンドと感じましたが

 

そうではない、無駄な力の抜けた、垢ぬけたサウンドと云えばいいのかな

何処までも透き通るような「透明感ある解像度」は気持ちいいですね

ディレクターの狙いどおりに、ビタッと微動だにせず「安定して定位する音像」

 

「聞き易く、素直で鮮度の高い本来の音であろう音色」

明らかに、機器の進化と共に、音も進化している

注、DDになったTD124に魅力が有るのか無いのか何とも言えませんが

 

フラッターや偏心、回転ゴロ等々の無駄な付帯音が相まって

個性豊かな雑味と旨味となり、それが混在して何層にも重なり合い作り上げた「昭和アナログ」から

 

 

雑味を取り除き、更に徹底的に良い音だけを抽出した「大吟醸サウンド」

音に、苦味や渋みは一切感じない

余分な雑味の味は必要なし、と排除したのが現代サウンドなのか

 

確かに素晴らしくいい音を奏でている

しかもそれが、一つのブースだけではない

 

多くのブースからその進化が伺えるサウンドを奏でているのが驚いた

 

今までも、最新オーディオでその「雑味排除の進化」は感じてきたが

雑味と共に何か大切な旨味を失ってきた、何か物足りなさを感がさせる進化だった気がするが

このフェアの各ブースの奏でるサウンドは定着した進化を感じさせる、

 

新しいいアナログサウンドを奏でていたと感じたフェアでした

 

 

 

 

 

 

 

 

まいった、な~

俺の好きな、余分な雑味と旨味が重なり合って造られる様々な「力」

力感、躍動力、魔魅力、そんな「力」は不要の時代が来たのかな~

 

 

ある意味参った・・・・、

 

 

でもね

透明感も繊細さも安定した定位感もわかるけど

 

やっぱり俺は、未完成ともいえる「昭和の破壊力が好きだ」

どんなもんだい!

 

 

すげ〜だろ〜

ちきしょうめ〜、バカやろ〜これでもか~

 

てきな昭和の破壊力?

 

 

 

う〜ん、書いててそんな音聴きたくない気もするが

 

 

床を揺すぶり

心臓をえぐり出し

耳から血が吹き出す

 

 

ぎゃ~!

そんなサウンド(笑)

 

 

 

やっぱ聞きたくない〜

と、普通は避けると思いますが、

 

怖いもの見たさにハイエンドオーディオを楽しむ方々も

いちど聞いてみたと、時々耳栓と胃薬持って遊びに来ます

たんに蕎麦目当てもいるけど

 

 

 

そんなハイエンドサウンドの皆さんは

現代サウンドが失った何か、音の楽しみとは本来何だったのかを

思い出しておられるようです