晴れの日が続いたと思えば、今度は雨の日続き。初冬の天候はいつもこんな具合だったのだろうか、今年が特別なのかな。そんな詮無いことを考えてしまう今日この頃です。雨がずいぶん降りました。
小さな田んぼの排水口をふさいだままにしていたら、水が溜まってしまいました。カラスが何を探しているのでしょう。歩きながら、時々くちばしを水の中に入れています。稲の切り株から出た「ひこばえ」の色もだいぶ変わってきました。
平地では雨ですが、向こうに見える山の上の方は白くなりました。山に降った雪がとけてまた降って、またとけて、それを3度繰り返したら、いよいよ平地でも根雪になると誰かが言っていたのを思い出します。
一輪車と呼ばれている運搬具です。どの辺の地域まで言っているのかは知りませんが、この一輪車のことを「ネコ」と言います。猫の手も借りたいなんて言い方があるくらいですから、たぶんそんな意味合いで言うようになったのかもしれません。これも、他の秋田弁同様、言葉の最後が濁音となって、「ネゴ」と言われます。
「ネゴ 持ってきてけれ。どごがさ あるはずだ(ネコを持ってきて。どこかにあるはずだから)」
こんなふうに言われた時は、間違っても猫を持って行かないように。見つからない時は、
「どごさも ねっけ(どこにも無かったよ)」と答えましょう。
ずっと外に置いていたネゴにも、水が溜まりました。いえ、雨が続く前からわざと水を溜めていたのです。この水に月が映るのを見てみたくて。
「いつまでも放っておいたのを、そんな作り話でごまかすんか!」
ツッコミが入りそうです。今日、やっと片付けました。それにしても、いつもひとり二役で忙しいです。
風が何も無いかに思える時であっても、水面はいつも、ほんの少し揺れています。揺れているものですよね。