「ささぐり」だけでは、おそらく意味不明でしょうが、「ささぐれ」だと、もしかしたら伝わるかな。いや、やっぱり無理でしょうか。ささくれ、指の爪の付け根にできる痛いやつのことです。
若いときはよく出ていました。それが出なくなってからもうずいぶんなります。ツラの皮もほんの少しは厚くなった分、爪の付け根も硬くなったからかなと思っていたのでした。それがついこの頃ひょっこり出てきまして、少し懐かしい気持ちになるやら、チクリとかすかな痛みを感じるやらで、暮らしに何か変わったことがあったかなーと、思ってみたりしているところです。
ささくれは、痛くてもその先端方向に引っ張って切ってしまうのが肝心。まちがっても反対方向に引っ張ってはいけません。こんなことあえて書かなくとも、誰しも知っていることでしょうが。
でも、こんなことは知っていました? 「ささくれは親不孝のしるし」(笑)。ローカルな言い伝えでしょうかねー。もちろん、ローカルと言っても、若い人たちは知らないかもしれません。親不孝? 思い当たる父子(寒)は、そんなにないんですが、こればっかりは何とも言えませんね。
今月初め、新春の集いというのがありました。その時に演台横のテーブルに飾られた花。記念にもらってきたものです。
県政報告があっていくつかの話題が話されました。その中で、県の新しいがん基本対策の策定会議があり、その際に、がん患者の会の方から来てもらって実情を話してもらったそうです。本人がその方とどのようなきっかけで、知り合うことになったのかは話が出ませんでしたが、壇上でちょこっと挨拶をしたその方が、自分たちの声を県議会の中で聞いてもらったのは初めてのことで、ありがたいことでしたというようなことを言いました。
秋田県はがんの死亡率が全国でもトップクラスで、それを少しでも減らすにはどうしたら良いかというような会議だったそうですが、そのことと同時に、現在がんになっている方たちが、安心して暮らしていけるためにはどんな施策が必要だろうという観点もとても重要だと考えて、当事者の方から話をしてもらったのだそうです。
よりそう気持ち。それが政治に携わる人には当たり前のような気がするんですけどねー。口先だけでないその姿勢に、いろんな人が共感してくれている気がします。そして、そんな人たちの思いが、議員本人にちからッコをあたえてくれてるんだと思います。良心のよりどころ…。
集いの最後に、会場にいた人みんなで、「小さな手」を合唱。天気にも恵まれ、うれしいひとときでした。