味わい一筆

季節感ある暮らしをいっしょに楽しみましょう

まめまめしい暮らし

2015-06-07 07:03:10 | 日記

 

 

 

 

 

 

 

 

うちの親戚は皆、豆菓子が大好きである。それで、よく豆菓子のお土産が、それぞれの家を行き来している。     

鎌倉の「まめや」のお土産を頂いたり、東京の「豆源」のおとぼけ豆をプチギフトにしたり、道の駅で求めたり、家には何かしら何処かの豆菓子が混在している。

 

ところで、暮らし上手な日本の女性を、「まめまめしい方」とよく言う。その言葉は「忠実忠実しい」と書き意味は、ほね惜しみせずによく働くようす、まじめによく努めている、誠実で着実な日常向きとか。そう思うと、今まで出会った「できる人」はそのような感じだった。

 

特に、長姉はまさにその表現通り、衣食住すべての面で、精通していた。針仕事では着物や布団、座布団まで作り、そのリサイクルも上手だった。片付け物もすんなりこなし、「自分は、押し入れ美人」といつも、見事な収納を自慢していた。

また、料理が上手で、アジの干物は、その味が今も記憶に残っているほど絶品だった。私も長姉の生活を見よう見まねで近づこうとしているが、到底及ばない。

先日訪ねたら、施設の小部屋で、今年初めに他界した義兄の小仏壇に、小さな茶碗のお茶を供していた。そのしぐさは小さくなっていたが、子育ての頃の面影そのものだった。

 

梅雨の花を眺めながら、まめまめしい女性の優しさに思いを寄せ、豆菓子の箱をまた開けた。(-_-)