日々の事から

日々のあれこれ
by Kirari

あれで帰れたのかな…(-"- )

2018-02-24 21:15:46 | 日記
遅めの電車に乗った日、乗ろうとした電車内でドサッていう気配がした。

降りる客が車内を気にしながら降り、中に乗り込むと熊のような男が、床から座席に起き上がったところだった。
酔っぱらって転げたんだろうか…
膨れた鞄を2つ抱えている。スーツを着ていて、パッと見は出張帰りにも見える。
私が乗り込むと男がこっちを見、数秒目が合ったが見えていないだろう目つきだった。そのまま目を逸らされた。獣は目を逸らした方が負けだ。そういう時はつい挑んでしまう。
やつにものを問う余裕はなかったということだろう。

既に乗っていた乗客が遠巻きにしているから、私も乗り込んだのに立ち位置が確保しづらい。
場所を移るのも、熊男の前を通らなきゃならず無理なので、空いていた空間で熊男からはまあまあ離れた場所に立った。でも、電車がすぐ発車しない。

車掌室の前だったから、車掌が対応するかと思ったら駅員が走り込んで来た。
びっくりして凝視してしまった。
熊男対応だろうと思ったが、救護とだけ聞いて呼ばれたか、駅員も状況に面食らい、周りの人を一人一人見て『あれ?あれ?誰が該当?』って感じになっていた。
一番目指すべき熊男は起き上がって おりこうに座席に座ってしまっていた。
不自然と言えば、熊男の半径1㍍くらいが空間になってたことくらいか…。

来た駅員があまりに面食らっていたから、車掌が業を煮やして飛び込んで来た。
電車はそう長く停車できないもんね。

車掌『お客さん!降りられた方がいいんじゃないですか?!』
熊男『(弱く手を振り)…大丈夫。大丈夫。』
車掌『でもあなた、さっきから2回も倒れてましたよね!』
熊男『大丈夫。(力なく手を降る。)』
車掌『大丈夫ですか?お客さん、どちらまで?どこで降ります?』
熊男『×××(終点(^^;)そして無言…。)』

沈黙があったが、熊男は座席に落ち着いたかに見えたから、車掌も諦め、恐らく指令室辺りに『そのまま乗ってかれるそうなので(電車)出します』と、無線機で話していた。

電車は走り出した。
でも、また、少し行くとドサッ。
マタカヨ(^^;)

周りは引いて見ている。
私の隣では、若者が愉しそうに二人で熊男を観察していた。
私にも鞄を握りしめて眠る熊男は、面白かった。
頭も身体も丸くてでかくて鞄を抱えている…
(´m`)

しかし、次は『ドカッ』といった。行き先を考えずに寝転がるから、座席の縁に頭をぶつけたようだ。
痛がりもしないから酔っぱらっているのかな?
嘔吐しないだけ、ましと言えばましかもしれない?
少しして、また起き上がる。エンドレスか…
私は途中までで良かったー。

またドカッ(^^;)
頭かたいなぁ…顔色悪いけど。

見ないようにしていたが、そのうち、車内にざわめきが起きた感じがあったから、自分の降りる駅で熊男をチラ見したら、熊男は座席に靴のまま長々と寝そべって眠っていた(笑)

あのまままだ終点まで20分あるから、眠りこけて自宅と錯覚して失禁したりして… と思いながら行く末を案じた。

あの熊男、なんだったんだろう。
会社名とか知りたい(笑)
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