goo blog サービス終了のお知らせ 

80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

イース(Ys)・日本ファルコム

2011-09-25 17:23:35 | RPGゲームReview


 イース(Ys)は、1987年に日本ファルコムより発売されたアクションRPG。



 1987年にオリジナルの第1作目がNECの8ビットPC・PC-8801で発売され大ヒット作となり、国内のほとんどの主要なPC、コンシューマーに移植されました。現在ではイースⅦまで続編が作られています。名実ともに日本ファルコムを代表する作品であり、アクションRPGというジャンルを代表する作品といってよいかと思います。それまで難解さが売りの一つであったRPGというジャンルに、遊びやすさという方向性を提示しました。発売時のキャッチフレーズは、『今、RPGは優しさの時代へ』。



 翌88年には、続編であるイースⅡが発売されています。イース1とイース2は、元々一つの物語として構想されており、発売当時には容量の問題で2つの作品として発売されています。そのため1作目から2作目へは、時間的にもダイレクトに繋がっており、以後はイースⅠ・Ⅱとしてカップリングされて販売されることが多くなっています。写真のものは、MSX2版のイースⅡ。帯にイースⅡは、イースの続きですとの注意書きがあり。



 内容物。ハードカバーのマニュアル、フロッピー3枚組み、アンケート葉書。



 マニュアルは、両側から読める仕様になっており、冒険の手引きと操作の手引きの解説がしてあります。冒険の手引きは、漫画というよりは絵本調、絵物語調になっており、世界観や物語の経緯などが記されています。物語は、赤毛の冒険家アドル・クリスティンが、イース世界を手中にしようとする魔導師ダルク=ファクトの狙いを阻止しようとするというもの。
 


 おなじみの前作のクライマックス。ここまで経緯を説明した後で、そのままゲーム世界へと入ってゆく形になっています。イラストは、都築和彦氏の手によるものと思われます。



 こちらは、翌89年に発売されたイースIII -ワンダラーズフロムイース-。元々は別の作品として企画されており、イースの大ヒットを受けて、外伝的な扱いで登場したという経緯のようです。そのためアドル・クリスティンは登場しますが、舞台等は前作とはつながっていません。ゲームシステムも大幅に変更されており、見下ろし型からサイドビューとなり、アクション性の強い作品となりました。スクロールが得意でなかった当時のPCで、スムースなスクロールと大きなキャラを実現しており話題となりました。



 こちらは、同89年発売のMSX2版。3.5"2DD五枚組み。ハードカバーのマニュアル、マウスパッド、アンケート葉書。



 マウスパッドと思われるおまけ。MSX2の頃って、マウスが普及してました?



 マニュアルは、同じように絵物語仕立てですが、文字の割合が多め。おまけとして巻末に楽譜付き。モンスターやアイテム紹介など、この頃見られていた割と普通のマニュアルになっています。



 こちらは、1と2がカップリングされ1989年に発売されたPC-エンジン版のイースⅠ・Ⅱ。CD-ROM媒体となり、声優による音声やデモシーンのアニメ化などが追加されています。また単に1と2をセットにしただけでなく、成長のバランスなど1と2をつなぎ合わせて一本の作品にする調整が施されています。



 開発、販売元はハドソン。マニュアルは、一部イラストなどをPC版より流用している模様。この頃のPC-エンジンは、まだまだ勢いがありました。



 こちらは、1997年に登場したSSファルコムクラッシック版。開発元は、ファルコム、販売元は日本ビクタードラゴンスレイヤー、ザナドゥとのカップリング。



 オリジナルの忠実な復刻ではなく、かなりのアレンジが施された仕様。3本入ってますので、それなりにボリュームがあり、かなり遊べると思います。



 イースⅡのキャッチコピーは、『優しさから、感動へ』。80年代以降の、物語重視、演出重視の日本製RPGの方向性をよくあらわしていると思います。



 個人的な思い出としては、これだけの有名作でヒット作にもかかわらず、当時は遊んだことはありませんでした。ちょうどPCから離れていた時期だったこともあって、(PC誌で話題となっていることは知っていましたが)遊ぶ機会を逃してしまいました。90年代に入って、SFCがかなり安くなってきた頃にワンダラーズフロムイースで遊びました。登場時の8ビットPCでスムーズにデカキャラが動くという頃から、かなり時間が経過していましたので、こちらもそれほど印象には残っていません。ただあの(春の日の陽だまりのような)イース1のオープニング曲を聴くと、なんとなく当時を思い出して懐かしい気分になります。



 ということで日本製RPGの一つの方向性を決めた名作イースでした。イースは、WIN版が発売されており、今でも気軽に遊べるのが良いですね。




参考:Wiki イースシリーズ、イース1、イース2、イース3、イース1・2の項、MSX2版、PC-エンジン版イースマニュアル・ハドソン/日本ファルコム



最新の画像もっと見る

3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (sli)
2011-10-01 20:09:42
殆ど知られていない事ですが、
そのオリジナル第1作目のとあるロットには、クリア不能のバグが存在し、それを発見したのが実は私だったりしますw
当時、商品交換対応でした。
返信する
こんばんは (80-cafe)
2011-10-02 00:04:39
コメントありがとうございます。

なかなか貴重な情報をありがとうございます。おそらくWikiには載っておらず、当時のPC誌でもそのような情報は見かけなかった気がします。それにしても、マニアックですねえ。
返信する
Unknown (sli)
2011-10-02 12:40:18
実はその後、ファルコムはとある雑誌に該当ロット番号と交換広告の掲載をしているのでご存知の方はご存知です。
(詳細は当時の社長でしたっけ?木屋さんくらいしかご存じないと思います。)
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。