カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-991 『雑草』

2013年12月18日 | 日記






 明日(12/18)の分です。








昨日のブログは全滅だったね。知らず知らず人は、同じパターンを繰り返してんだろうかね。

何か書き出したら、引っ掛かるものが出て、其れを語りだすと枝葉の端っこまで行けるだろうなんて思ってる。

話が出ればのことで、それすら出なければ橋の無い川を挟んで向こう岸を眺めるばかりだね。







暮れになって流石に仕事が忙しいから、わざわざ脚立を持って行って背を高めてまで、眺めなおす勢いがないよ。

見えなけりゃ見えないで知ったこっちゃないよ。「なんやねん、つい最近、大きなこと云っとったんとちゃうのんか?」

誰がや? 「おまえやないか」 過去のオレか? 「またや、過去のオレは、もう居ない云うつもりか? 都合のええ台詞やの~」 







仕事に追われると人間は機械になるね。今の生活を守る、今より生活を向上させようって、仕事に必死になると夢絵空は消え入るね。

当たり前なんだろうけど寂しいことだね。夢は、人を大きくする。現実は、立場を強くする。両方取りが理想だけれど相反するところがあって難しい。

宛がい口の娯楽で癒して想像力は低下する。仕事自体を生み出すのは想像力なんだけどね。



















学校帰りの4、5人の中3の連中が窓際に群れて、なんだらかんだら話しかけてくる。「★★ちゃん、携帯は?」 

アイフォーン操作しながら聞いてる。おまえのは、アイフォーンやな?。「そうや、★★ちゃんのは?」 「聞かんといったって」

事情知ってる奴が庇っておるよ。オレも、以前、おまえらに云ったようにアイフォーンでなくてはいかんのだけど結果は最悪やね。







ポケットから折りたたみの旧式を取り出して見せてやる。「おお~っ」 オーバーな奴等やね。「なんで黄色や?」 目立ってええやろ。

最初は、アイフォーンが、目の先にあった。しかし、どういう訳か、スマホに変更された。そして、あんたは此れでいいって渡された奴は旧式であった。

「これはないでえ」 放っとけ。毎月の支払いが安いらしいよ。おまえら、そんなの使ってたら毎月6千円ほど要るだろ? 「うん」 豪勢だね。







「★★ちゃん、俺が、公立受かったら、なんか頂戴や」 遣るのはいいけど、おまえらの頭数揃えてたら、オレの小遣いは破産するではないか。

サッカーの達者な奴が、選手の移籍の話で何十億って話をしてる。「おまえも夢ではないなあ」 笑ってる。

それはそうと、本田の顔、なんであんなにブクブクなったんや? 「目の手術したから後遺症ちゃうかあ?」 「そうや、そんなん聞いたで」







空港なんかでサングラスして出て来よったら格好ええ男やからなあ。本人も気にしとおるやろ。「顔がむくんでる」 「目が飛び出してる」

「なんか、ギョロギョロしてる」 「それは元々や」 なんか出目金の話しみたいやね。 

口々に云いたいこと云って、賑やかに笑って、気が晴れたのかね、「ほんなら★★ちゃん、バイバイ」って、ぞろぞろ帰って行ったよ。





















こっちも気分転換できるけど今日は忙しいんだね。油売った分、しゃかりきに片付けなければいかん。もう、誰も覗くなよ。

こんなときに限って電話が連続するんだね。じい~と時計を睨んでると止っとおるんかって思うほど辛気臭いのに話しってのは時間を奪うね。

映画なんかで、顎と肩で受話器を格好よく挟みとめて話しながら両手を休めない仕事ぶりの奴が居るね。あんなの出来ないよ。







オレがやったら受話器を転げ落として相手さんを吃驚させるよ。オレもアタフタだよ。なんとか終業までに片付けて表に出る。

おお、夕方になったら冷えているね。ほってして煙草を吹かす。目ざとく小6のおませな女の子が「あっ、★★ちゃんっ」

友達と走って来て「★★ちゃん、子供の前で吸ったらあかんねんで」 吸ってるおっさんの前にわざわざ来るな。「肺、真っ黒けやで」







此の歳なるとね、腹ん中も真っ黒けやね。「悪いということか?」 そう、腹黒いって云うだろ? 「知ってる」 見上げて、じい~と顔を見詰めてる。

女の子ってのは、なんかお姉さんぶるんだね。なんだよ? 「★★ちゃん、今、幾つや?」 「〇〇歳か?」 おおっ、その通り。

「ほなら、このまま吸ってたら4年で死ぬな」 そうかあ、4年か、じゃあ、お前の云った歳からするともう死んで居ないよ。死んで6年ほど経ってるよ。







じゃあ、また、彼の世で逢おうぜ。「地獄か? そんなん行けへんで、バイバイ」 なんやねん、なんで地獄なんだよ。煙草吸うからか? 「そう」





















何十年経っても、ふっと思い出す人が居る。遠い昔の風景の中に其の人が居る。面影は、ぼやけて定まらず、声にならないけど笑って話してる。

懐かしい過去に誘ってくれるね。記憶に残るおじさんは、日頃、怖そうなんだけど、なにかの折りに優しく笑って、なんだろう? 何かを教えてくれたんだね。

こうして沢山の子達を相手にしていると、この子達が、オレほどになった頃に、ふっとでも思い出の中に面影を残してくれるんかねえ? こいつら期待薄やね。







枯れてしおれて土になる上に雑草は生え変わる。それでいい。





















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