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止まり木のルール

2016年08月24日 | お話サロン
         止まり木のルール

 我が家は海に面したマンションです。ベランダの真下は海面。と言っても平
潟湾と名の付くほんの小さな内海。だから至って穏やかです。
 先日も台風9号が直ぐ側を通ったが、時々叩き付けるような雨がガラス戸を
打つが特段の心配は無かった。
 一方、天気の穏やかな日は心静かに水面を眺めている。

 と書くと高級リゾートの様であるが、その実は釣り宿に挟まれた小規模マン
ション。近くに映画「釣りバカ日記」で有名な釣り宿「太田屋」がある。だが、
太田屋は今日の主題ではない。

 話を戻して、ベランダからヨットやモーターボートが係留されている船溜ま
りが見える。船は水面に突き出た(直径30センチ、高さ5メートルくらい)
柱に繫がれている・・・と説明すると分かりにくいので写真をお見せする。


 

 荒れ模様のではあるが、雰囲気は分かっていただけると思う。
 何本か見える柱が上記の舟を係留する柱である。


 前置きが長くなったが、ここからが本題。

 この柱は、静かな時には鳥の休み場になる。鳥と言ってもこの辺りではカモ
メ、カワウ、時々アオサギで、カワセミやトビは滅多に来ない。
 一番多いのがカモメ。天気のよい時は必ずと言って良い程、止まっている。

 止まっていると時々その柱を目掛けて「どけどけ!」とばかり、カモメや時
にはカワウがやって来る。この時、喧嘩になると思いきや、写真の通り素直に
交替する。決してと言って良いほどいさかいにならない(本当にまれに交替要
求を無視する奴がいるが、その時も喧嘩にならないで素直に諦める)。



 初めてこの交代劇に気が付いた時には、同種間(例えばカモメとカモメ)の
場合、何か彼らの中の序列があるのかと思っていたが、カモメに対してカワウ
が、或いはその逆の場合でも、極めてスムースに明け渡しが行われる。

 カモメにしてもカワウにしても、彼らは生活の土地と繁殖地との間を長距離
飛行する習性を持っているので、「休み場を欲している奴が居れば即座に譲る」
のが彼らのルールかな?と推測して交替風景を眺めている。

 「座席を欲している人が居たら譲りましょう」と書いてはないが、全ての止
まり木が優先席、シルバーシート。

 そう思えば楽しいじゃありませんか。

 我々も心ならずも座席を譲られることがある。ドギマギしないで、これが世
の習いと素直に座らせていただきましょう。譲ってくださった方に嫌な思いを
させないためにもそうしましょう。一方、座席が必要な方が目に入ったら躊躇
しないで素早く譲りましょうよ。ね!

 とんだ場違いな道徳講座でした。

                           以上





 どなたか、原稿書いてください。連続でも単発でも、よろしくお願いします。






2016.08.24 米田書き込み





次回更新は9月9日の予定です。









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