きょう、BSフジの「ノンフィクション」という番組で、愛犬「あき」の故郷である福島県浪江町の山中がたくさん出てきたしかも、そこで暮らす人と犬(「しま」という)に焦点を当てた番組でビックリした
何しろ「あき」の故郷は、今となってはyoshyyはもちろん、住民の方でさえも容易に立ち入れないのだから、そこの風景がたくさん映し出されたのはとても貴重だし、yoshyyも「あき」の故郷の風景をずっと知りたいと思っていた。
この番組は、「あき」の故郷に暮らしていた一人の老人にスポットを当てて、偶然にも震災の1年前から継続取材していたそうで、本当に穏やかな自然風景や、地元の小学生と老人との温かいつながりがあった。そこへ震災・原発事故が起き、それまで撮っていたものが貴重な映像になった
その後は緊急避難から犬救出の記録と、最初の目的とは大きく違った記録となったけど、それも感動的でとても貴重な映像。
番組全体のストーリーは長くなるので割愛して、ここでは犬が住民避難で取り残された様子~救出までの実話をご紹介。
震災前までは、こんなのどかな農村で自由気ままに老人と「しま」は仲良く畑仕事をやっていた
事故直後の緊急避難では犬は連れて行けず、やむを得ず避難所(二本松市内)で犬を気にかけながら過ごし、しばらくしてエサやりのため一時帰宅すると、「しま」はクルマのもとへ無事に駆け寄ってきた。
このとき避難所にいた周りの人々は、わずか配給されただけの自分たちの「おにぎり」を、〝犬のために〟と少しづつ分けてくれ老人に持たせたという。
でも滞在できるのはわずか1時間だけ。すぐ再び泣く泣く避難所へ引き返さなければならず、そのとき「しま」は離れたくないと、車内に乗り込んで降りなかったときの映像。
もちろん老人も連れて行きたいのはヤマヤマだったが、避難所では犬は同伴出来なかったので、やむなく強引に「しま」を降ろしクルマは出発・・・。
寒空の中待ち続け、やっと再会出来た飼い主にまた置いていかれ、独り残された「しま」
それから約1か月たち、犬が飼える避難所へ移ることが出来ると決まり、自宅へ戻って「しま」のもとへ。
風雨の中で、食料も食い荒らしながらも「しま」は生きていた。体はご覧のとおり真っ黒。
警戒区域から犬を救出するにはスクリーニングを受けなければ出せないので、自宅で風呂を沸かし、「しま」の体をキレイに洗って出てきたところ。
痛々しい光景だけど、犬がスクリーニング検査を受けている貴重な映像。
わが愛犬「あき」も全く同じ経験をしたに違いない・・・。
ちなみに、yoshyyが「あき」を飼うにあたり「相双保健所」へ電話で聞いた際は、「スクリーニングで引っかかった動物というのは、全く一匹もいない」との話しだった。
老人は、最後に畑にジャガイモを撒いてから家を出た。
もちろん自分が食べるためじゃなく、ここに残るイノシシが生きていけるよう・・・と語った
無事に老人と「しま」は、磐梯町の新たな避難所で再び一緒に暮らすことができ、現在は二本松市内の仮設住宅で一緒に暮らしている・・・と結ばれた。
映像は、磐梯町に行ったあと、地元の子供と歩く老人と「しま」
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