昨夜の「NNNドキュメント」で、福島県相馬高校の生徒たちが自ら脚本し、熱演する演劇「今伝えたいこと(仮)」が紹介された。
震災後の原発被害で、今も抱え続ける大きな葛藤・苦悩を、高校生の立場から大人たちや県外の無関心な人々、福島を非難中傷する人々に対してストレートにぶつけ、今の自分たちの実情を知って欲しいと熱い想いで伝えている。
yoshyyは、福島の今を伝える番組は、大体いつもDVDに入れて見てるけど、大人が世間体を気にして伝える声よりも、高校生が劇で直球に語りかけてくる方が、よっぽどわかりやすく強く心に響いたと感じた。
「放射能に怯える暮らしがずっと続いているのに、世間からは置き去りされている」
「伝えられるなら、ホントに叫んででも伝えたかった」
「所詮私達の意見には耳を貸そうともしない。
こんな…こんな今に…未来なんて持てるわけないじゃない!!」
「私達は奪われたんだよ自由を…。食べ物もダメ、土もダメ、水も海もダメ。
放射能にビクビク怯えて生活してるのが自由?」
「高校卒業して大学行っても、福島出身と言うと周りから何か言われないか、今から不安」
「結婚も大変だったり、子供がつくれなかったりしないか」
「家族で県外に遊びに行った時『福島に帰れ』と車に落書きされた」・・・etc
脚本では、〝仲良しだった高校生の一人が思いつめて自殺してしまう〟というショッキングな展開だけど、それも高校生なりに真剣に考え「現実に自殺する大人たちも多いし、辛過ぎて声にも出せない人達の気持ちを自分たちが背負って、しっかりと世間に伝え続けたい」という強い想いからという。
番組の結びの言葉は、
「伝えたいのは『福島の今』」
「今の福島は、どこまでも終わりのない現実を突きつけて来る。それを伝え続けたい」と語られた。
作品のタイトル「今伝えたいこと(仮)」に(仮)が付くのは、現実の生活が変化していくから(仮)と付けたけど、残念ながら今もまだ(仮)のままだ・・・と結ばれた。
↓ この劇の要旨が下記にあります。ぜひご覧下さい。
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