先週末、福島県に新しい電力会社が誕生した。
その名も「会津電力株式会社」
何やら、東京電力やら中部電力なんかとは違う、聞きなれない名前と思う方がほとんどだろう・・・。
3.11以降、原発事故により福島は放射能汚染と向き合わざるをえない状況に追い込まれた。そこで、原子力に依存しない、安全で持続的に発展可能な社会づくりを目指して、さまざまな方面で〝新しい福島〟が創られている。
「会津電力」は、地元会津の有力者の方々が立ち上がり、〝10年以内に、県内のエネルギーを再生可能エネルギーのみで供給する新たな体制をつくりあげる〟を目標に、原子力に依存しない安全で持続可能な再生可能エネルギーの普及とその事業を行って、同時に地域資源を利用した地域分散型エネルギーの創造と、地域経済や地域文化の自立に向けた創造を行うといい、今後は農業用水を利用した「小水力発電」なども計画中だそうだ。
ちなみに、この電力会社の社長の方は、先月自分も参加した「ふくしま会議」にいらしていたが、会津にある「大和川酒造 」という造り酒屋の社長さんで、全く電力とは無縁の方というのも設立の経緯を物語っている。
ふくしまの人々は、決して落ち込んだり、現状に手をこまねいたりしているばかりでなく、着実に新たな自分たちの町づくりを進めている。