FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

ヒディンク監督登場

2009年02月15日 | サッカー
日韓W杯では韓国代表を率いて4位まで躍進させたヒディンク監督は、2006年にはオーストラリアの代表監督として結果を残し、その後にはロシア代表監督に就任し、ユーロ2008ではロシアを印象に残る見事な戦いをする攻撃的なチームへと変貌させた。

・・・と思っていたら、今度は突如ロシアからイングランドに降り立ち、電撃解任されたスコラリ監督の後任として、現在4位にまで順位を落としたチェルシーの監督としてを再び優勝戦線に復帰させることを期待されている。

クラブ監督のほうの詳しい経歴はわからないが、代表監督としては韓国の次ぎはオーストラリア、次ぎはロシアと、これだけ実績を残しながらどこか主流ではない《傍流にたたずむ》というイメージだった。

ところが今度ばかりは金融危機で目減りしたとはいっても、庶民には想像もつかない大富豪のアブラモビッチに招かれてのイングランド入り。アブラモビッチはエリツィン政権時代に軍部とのつながりでしこたま蓄財したようだ。現在はロシアサッカー協会にもかなりの資金援助しているらしい。

ヒディンク監督はアブラモビッチは友人だからということで、契約など見る前から引き受ける腹づもりを決めていたという話。日韓W杯のときからすっかりファンになったヒディンク監督がまさか!イングランドプレミアリーグという中心の渦、しかもロンドンにやってくるとは・・・。

愛称ブルーズというチェルシーは、アーセナルが倒すべき相手の一つという存在だったのが、驚きのヒディンク監督登場。気になってFAカップの5回戦、ワトフォードーチェルシー戦を見る成り行きになった。

チェルシーは短いパスをつなぐようになり、モウリーニョ時代とかなり変わったなあという印象。現在レアル・マドリードへ行って活躍しているサイドのロッベンが一本のロングパスが向かう先へ飛び出し、DF陣がそのスピードに付いていけなくなるという展開だった。そうした手数をかけない攻撃のこわさがなくなっているように見えた。

下部リーグのワトフォードには全員守備で70分ごろまでは抑えられていたが、1点先取されながら相手に疲れが見えるころ、ずっと得点がなかったというアネルカが爆発。同点、逆転とゴールを決め、とうとうハットトリックで1-3というスコアで終了。前監督には使われなかったというドログバも常時試合に出ていれば、調子が戻るのでは?

ベンチにはアメリカの半世紀前の大統領、アイゼンハワーにそっくりなチェルシーの代行監督。スタンドではヒディンクさんとオーナーのアブラモビッチが並んで試合観戦。アブラモビッチは時々チラチラとヒディンクさんのほうを気にしながらもすっかり安心したらしい。それと対照的なのがどっかと腰を下ろし、じっと戦況を見つめるヒディンクさんの厳しい表情。

ヒディンク監督は韓国代表をとことん走らせることで勝利を呼び込んだ。ロシア代表も攻守の切り替えの速い、スピード感の溢れる試合をした。今回はシーズン途中で時間もなく、今までで一番難しい仕事かもしれない。
















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