旅に出るとき、潔くカメラ1台にレンズ1本で行きたいと思いつつ、やはり不安になって何本もレンズをバッグに詰め込もうとする。そんな時、「スナフキンだったらそんなことはしない。小さなバッグ一つで一生を過ごす筈だ」と思う。自由と孤独を愛するスナフキン。その姿に憧れつつ、自分がやっていることはその真逆だと気づく。「人は自分の眼で世界を見るんだ。自分の眼を変えないのと同じように、レンズを変える必要なんてないのさ」。そう達観できるのはいつの日か。最近はスナフキンのマグカップがお気に入りだ。朝、これで珈琲を飲み、休日にはホットミルクを飲む。新しいレンズが欲しくなったら、このマグカップを使うに限る。
GRⅢ
何かあった時に備えたい気持ちは、写真を撮る人間の真理だと思います。しかも持っていかない時に限り、「あのレンズがあれば・・・」と嘆くことになりますよね。
一方で一本のレンズにこだわり、あたかも自分の眼そのもののようにしている写真かもいます。そういうのに憧れます。
でもまあ僕はスナフキンにはなれないので、複数のレンズを持ちます。それに歯止めをかけて貰うということで良いかなと・・・。
「人は自分の眼で世界を見るんだ。自分の眼を変えないのと同じように、レンズを変える必要なんてないのさ」は達観ですね!
実は自身も「結果的に全然使っていない…」というレンズが、出先に向かう場合にバッグに入っています。それでも、2台のカメラで適宜選手交代をし、レンズも何日間かの中で換える場合“も”在ります。
「人の眼」ですが、考えてみると“思考”と連動して、随分と画角が変わって、そして適宜手前や奥に焦点を合わせています。カメラのレンズのような人造の道具では、「人の眼」のように融通が利かないので、一定の性能の工業製品として造られるのだと思います。それでも、「単焦点1本だけのX-Pro2」でも持って出掛けるのが面白そうとは思います。他方で「多分…出来ない…」という気もします。
こういう「道具との関り」に想いを巡らせるのも、時には必要なのかもしれませんね…
ムーミンもスナフキンも確かに声が良いですよね。人生の真理を突くようなセリフに僕も何度も驚かされました。大のオヂサンとなっても、スナフキンが偉大に見えます。
ムーミン役が岸田今日子さんだった頃の再放送を見て、衝撃を受けたスナフキンの台詞。
「ムーミン、答えは自分の中にある」
この台詞が悩んだ時の強い味方であり、心の支えにもなっています。
スナフキン、子供のくせに偉大な奴です(笑´∀`)