大人の休日倶楽部パスを使った旅。次なる目的地は群馬県前橋市である。すぐ近くにある高崎市には、前職の出張族だった頃に何回も行った。目と鼻の先にある前橋には何故か全く縁がなかった。だから、いつか前橋へという想いは持っていた。前橋には、アーケード商店街の聖地とも言われる「前橋中央通り商店街」がある。今回の最大の目的地である。またショットバーの銘店「ミスターバーボン」にも行きたい。その二つがテーマとなる(予定だった)。長野と群馬がこんなに近いことは今回初めて知った。上田から高崎まで北陸新幹線で40分弱、高崎から前橋へは在来線で15分ほどだった。午前中には上田の別所温泉で英気を養い、満を持して前橋入りした。英気を養ったはずなのに、昼食のビールが効いたのか、実際はヨレヨレになってホテルにチェックインした。それでも折角の機会だし、まだまだ陽は高い。暫しの休憩のあと早速、前橋中央通り商店街に繰り出した。
さて、その前橋中央通り商店街通り。一言でいえば、想像以上に現役バリバリの商店街だった。失礼ながら、もう少し廃れたというか、発酵した香ばしさの漂う商店街だと思っていた。いやいや何の。何十年も前から営業している古い商店が頑張っているではないか。廃業した商店がある一方、新しく始めたと思われる商店も目に入る。その比率云々ではなく、辺りから漂う雰囲気そのものから、ここが紛うことなき現役の商店街であることが分かる。僭越ながら、僕も東北地方の数多の商店街を歩いて来た。訪れた旧市町村数は300を超え、(大小問わなければ)訪れた商店街の数はゆうに500を超えるだろう。こと東北地方に限っていえば、一般人で僕より多くの商店街を歩いた人間はいないと思う。その僕が言うのだから間違いない。ここには東北地方の小さな町にあるような絶望的な無常観は存在しない。諦観ではなく、達観の境地がそこにある。多少の細胞入れ替えはあっても、この商店街は今後も継続するだろう。ただし後継者問題は悩ましいかもしれない。現状では店は維持できても、若い人が専業で食べていくには厳しい面もあるだろう。僕らに出来ることは、失くなってから嘆くことではなく、可能な限り利用することだと思う。まあ実際歩いているときは、そんな小難しいことは考えず、ただ楽しく散策した。(続く)
X-PRO3 / XF23mm F2R WR
「失くなってから嘆くことではなく、可能な限り利用することだと思う」 やっと現実の声を聞くことができました。
弁天通りと
中央通りの2か所に
分かれてます
寂れた様子と
人の少なさで
映画やドラマの
ロケに利用されてます
いいのか
情けないのか
子どもの頃の賑わいを知る身としては
複雑な思いですね(^^;
小諸、上田の次は前橋と、良いルートですね。新幹線の威力で、前橋も近く思えます。僕は、前橋のジャズ喫茶「木馬」によく出かけますが、車なので大回りになり、2時間以上は時間がかかります。
前橋の商店街ですが、僕も写真に撮ったことがあります。好きな詩人の萩原朔太郎の町で、朔太郎の詩の「広瀬川」を刻んだ詩碑も広瀬川沿いに立っていて、街歩きが楽しかったのを覚えています。
寂しいたのは、ブックカフェ「月に開く」が2023年9月で閉店したことです。弁天通商店街にあって、一度入りましたが、もう一度行こうと思ったら、閉店でした。ジャズ喫茶もそうですが、思い立ったらすぐ行かなければと残念に思った次第です。
拝見したら、前橋の商店街を訪れたくなりました。「月に開く」に替わる、別のよさそうなカフェがあればなおいいのですが。
アーケードのおかげでとっても歩きやすいです。
最後の写真のアツミレコードの前の広場で月に一回ぐらいイベントやってたりします。
続きも愉しみです。
実際、失くなってから初めて気づく価値もあるかと思います。
街を歩いてばかりいると、本当にそう思います。
でも東北の田舎から比べれば栄えている感が強かったです。
人口比からすれば当たり前ですが、全然明るい感じがしました。感覚って不思議ですね。
きっと颯爽と気持ち良かったことでしょう。
ここは贅沢な作りで、アーケード内部の通りの幅も大きかったです。そこに人が疎らなので、確かに撮るのは難しかったです。
まあ殆ど人がいない東北と比べれば・・・。
お互い再挑戦しましょう!
廃れていて、広くて長い商店街には殆ど人がいない・・・。と僕も聞かされていましたが、いえいえ全然生きた商店街でしたよ。
最盛期は凄かったので、皆さんのイメージと離れてしまったのですね。でも飲食店街から近いとか、色々な可能性があると思いました。前橋はやはり都会だと思いました。
意外と鉄道でも来れると知ったので、いつかリベンジしたいです。